4年生へ
僕はこういった真面目な文章をあまり書かないのですが、今回は少し真面目に書いてみようと思います。長くなると思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
11月16日
28期SCEPTERSが終わった日。試合終了後はまだ実感が無かった。
「あれ?何?負けたの?」そんな風にしか思わなかった。
というのは建前で、本当は28期が終わってしまう現実から目を背け、それを理解するのを拒んだだけだった。
入れ替え戦に力を注いで、その先にあるファルコンズに勝利する、という目標に向かって突き進んできた先輩たちがここで終わってしまうなんてありえない。絶対何かの間違いだ。と、頭の中で目の前の現実を否定し続け、無理やり自分を納得させた。
現実を突きつけられたのは、飲み会が終わった後のエレベーター下だった。
拓夢さんに「これから頑張れ俺は味方だぞ。やりたいようにやってたくさん失敗していいんだぞ。」と声をかけられた瞬間、涙が止まらなくなった。
「あぁ、本当に終わってしまったんだなぁ。」
なんて思ったら自分でも何でこんなに泣いてるのかわからないくらい泣いた。
そのあとは、先輩たちの顔を見るだけで泣いた。たかさんの顔見ても泣いた。
同期(新4年)よりも半年以上遅く入部した僕に対して、とても温かく、優しく、時に厳しく接してくれた大好きな先輩たち。
僕は、お世話になった人たちと、もう一緒にラクロスができないと思うと虚無感に襲われた。
と同時に、リーグ戦、入れ替え戦ともに一緒に戦えなかったことの悔しさがあふれた。本当に終わってしまったことを実感した。
4年生のみなさんへ。
僕が入部を決めたきっかけの一つでもある、先輩。僕にとって4年生の存在はとても大きなものでした。
今でも朝練に行けば当たり前のようにそこにいるような感覚になり、トレセンに行けば、けんみさんがスクワットのフォームチェックをしてるんじゃないかと、そんな感じがしてしまいます。
僕が入部して初めて行ったクロスクロッセの合宿で、龍治さんが拓夢さんのみかんアイス食って怒られた、なんてこともありましたね。
あの後のトバッチリのせいで未だにあのミカンアイス見ると震えが止まりません。のりさんと爽太郎さんの喧嘩は見ていてヒヤヒヤしました。
でも本当は仲良しなの知ってます。(本当は全員分のエピソード書きたいんですけど、あまりに長くなってしまうので書きません)みんなそれぞれ個性的で、優しくて、面白くて、ラクロスが好きな人たちばかり。
そんな4年生が引退なんて未だに信じられません。
しかし、4年生が積み上げてきたもの背負い、これからは背中を追いかける側ではなく、背中について来させる側としてチームを引っ張っていきます。
自分がこんなふうに考えられるようになったのも、4年生の皆さんが行動で、態度で示し続けてくれたおかげです。
本当にありがとうございました。
最後に来シーズンに向けて
入れ替え戦に負けて、悔しいと思った"体験"という感想で終わらせてはいけない。
俺はこれを飛躍につなげる。チームも、自分も。勝つことだけが全てではないが、勝たないと一部に上がれない、強くもなれない。
ただ単に"勝つ!"という目標を掲げることは簡単ではあるが、じゃあ具体的に"どうやって?"が無ければ絶対に勝てない。
一人一人がその意識を持たなければいけない。
いつまでもサークル気分でやられては困る。
俺達はサークルではない。
一部昇格を目指し、その先にあるモノを掴むために強くなる集団だ。
何をすべきか、どうすればいいのか、常に考えながら物事を進める。
私生活においても、部活動においても。
考え抜いた末にやったことが失敗でも、それを次に活かせばそれは失敗ではない。
失敗で終わらせるから失敗なんだ。周りから間違っていると言われてもいい。それで結果を残せばそれが正解になる。だから、自分が思っていることは伝えるし、行動に移すし、それに対して言い合える環境を作る。強くなろう。
来季は一部に上がる。全員で掴み取ろう。
以上、稚拙な文章ではありますが、お読みいただきありがとうございました。
28期SCEPTERSを応援してくださった保護者の皆様、関係者の皆様、今季の応援、ありがとうございました。来季も、引き続き東海大学男子ラクロス部SCEPTERSの応援よろしくお願いいたします。
3年 栁澤大樹