かつては温海町の一部、その昔は独立した村だった

鶴岡市鼠ケ関は新潟県村上市と隣接しています

 

 

県境といえば山を隔てた峠道で、あるいは

川を隔てて橋などで結ばれているのが普通ですが

鼠ヶ関駅から程近い、一見何気ない住宅地目

 

 

個人の住宅を勝手に載せるのは如何なものか?

とも思いますが、実はこの地点、テレビ番組や

観光案内でもよく紹介される有名スポット(?_?)

 

近付いてみると...目

 

 

つまり、右の家は新潟県側に建っていますが

軒下を山形県との県境が通っているので

鉢の手入れや清掃等は山形県側から行うしかなく

更に細かく考えると、境界線に跨る下水の網は

山形県と新潟県、どちらに属するのかと?

 

道標の裏、山形県側から先程の撮影地点をカメラ 

電柱を境に左が新潟県で右が山形県ですが、

これ程近いと隣県の有事はどちらにとっても

対岸の火事どころではないですね(^_^;)

 

 

県境通過記念のスタンプ台は新潟県側にありますが

山形県と新潟県の町内会が共同で管理(^_^)

 

 

ここから山形県へは徒歩1秒

古代鼠ヶ関址はこの付近に位置していたとか

 

 

特に伊呉野は鼠ヶ関とは連続した住宅の密集する

市街地に位置する事から、事実上は山形県の一部

みたいなもので、もちろん近所付き合いもするし

買い物等も大抵は山形県の施設を利用していて

高校生は山形県へと通学するのが普通で

イベント行事も大体は2県共同開催

 

 

その近さから小中学生も新潟県から山形県へと

特例で通学していた時期もあったとの事ですが

「近所だけど言葉が微妙に違い、違和感がする」

こんな話もあったとか。全国でも珍しい、

市街地を通るユニークな県境が形成されたのは

史実によると江戸時代より遥か昔との事です

 

 

昨日更新の記事に載せた、この写真も撮影地点は

山形県ですが、実際には、ほぼ新潟県の風景

線路がカーブしている付近を県境が通っています

 

 

近世鼠ヶ関(念珠関)址 

勧進帳発祥の地とされてます

 

 

奥州三大古関の一つ、古代鼠ヶ関は

ここから少し離れた県境付近にあったとか

 

 

曹源寺のヒサカキ

 

 

山形県指定の天然記念物です

 

 

今度こそ、海へと向かう事にしましょう波

 

 

約200隻のプレジャーボート収容が可能な

鼠ヶ関マリーナは隣接する人工海水浴場の

マリンパークねずがせきと共に日本海有数の

海洋レクレーション施設となっています

 

 

北前船も寄港した鼠ヶ関港には一年を通じて

新鮮な魚が水揚げされ、漁を終えた船からは魚箱が

どんどん下ろされ、威勢の良いセリが行われます

 

 

仲買人組合直営の弁天茶屋

日本海の潮風を利用して、ここで一夜干が作られます

 

 

厳島神社 この先に弁天島と灯台があります

 

 

源義経の碑 ここにも義経伝説が

 

 

鼠ヶ関の由来は源義経が弁天島上陸時にその光景を

念珠の如しと語ったからとも伝えられていますが

俗説らしく寝ずの番をした関所から「寝ずの関」

あるいは「子(ね)の津の関=北の港の関」からの

転訛説が有力とされ、おくのほそ道では

松尾芭蕉もこの地を訪れています

 

厳島神社から突端の灯台と金刀比羅神社へは

遊歩道が完備され、徒歩で到達できる筈ですが

足元がちょっと心配でしたので私は断念してあせる

引き返し、遊歩道の途中から灯台と鳥居をカメラ

 

 

弁天島突端の鼠ヶ関灯台と金刀比羅神社

 

※画像お借りしています

 

昨日と今日4月15日は弁天島厳島神社の大祭日

豊漁と豊作を祈願して勇壮な神輿流しが行われ

その様子はダイドーグループによって取材されます

 

※画像借りています

 

豊かな自然に恵まれ、風光明媚な鼠ヶ関は楽しい街

 

 

一日中楽しんで気が付くと、もう夕方

港は見事な夕陽に染まりました

 

 

続く