漢方薬は、多種の生薬から成り立つ薬物です。
多種の混合剤だからわかりにくいのですが、結局は主剤と言われる一番量が多いもの、あるいは多い数種類の主剤の効能がその漢方の効能を決めると思われます。この効能も、例えば体を温めるから気持ちが楽になり落ち着くというように、気分が落ち着く過程を導きやすい薬と思ったほうがいいです。香蘇散は、香附子という生薬が主体なので、これが体を温め、胃の調子を良くし、のどの痛みを取るなどの感冒症状を和らげ、ひいては抑うつに効果があると言われるゆえんと思います。桂枝茯苓丸のような5種が同量で混合されるものはわかりにくいのですが、どれも血行を良くする薬だから、おけつに効果的と想像できます。
これまで、効果があるということで処方していましたが、改めて生薬に目を向けてみると、同等の効果がある漢方薬が多いのではと思いました。