何から書いたらいいのだろう


昨日は
私の2度目の宝塚退団の様でした

袖から見える舞台
早変わり室
袖にいらっしゃるスタッフの方々の真剣な眼差し
楽屋のかおり
そして何より大好きな景色…舞台上から見える客席
お客様の拍手

どこを取っても愛おしくて
それが昨日で終わりだと思うと
胸がいっぱいで
寂しくて寂しくて…

ん〜…宝塚退団の時の
清々しさ…はあまりなくて

まだまだ演ってたい〜って
正直
未練たっぷりでした




おわっちゃった…












今回の出演は
宝塚の現役の時より
歳を重ねたからか
感じることが
たくさんありました



毎公演
カーテンコールで
みんなの最後に挨拶をされる
それぞれのトートの背中を見て

魂を感じました
芸名として生きてらっしゃったそれぞれの「時代」を感じました
出演者そのものだけの「時代」ではありません
深々とお辞儀されるその先に見える
その時代を応援された
ファンの方々の愛を感じました




『魂を込めて役を演じる…』

とよく言いますが
今回ふと思いました

一人一人のキャストの作り上げたものだけじゃなく
その時代に応援してくださったファンの方々の熱意、愛が 役の魂の最後の部分を作り上げていているのではないかと



何年も前に
宝塚の劇場で
追いかけて観てくださってた熱意や愛、涙が
全部一人一人のトートや
それぞれ役の方の背中に感じ
それが 魂を輝かせているのです









久しぶりに’楽屋'で過ごし
いただいた
お手紙を読み
たくさんのキャストの方と
笑い語り合いました



毎朝起きて
喉の痛みや体の不調がないか
今日も万全な体調で舞台に上がれるか…と
ドキドキしました



この日々
懐かしい感覚

愛おしすぎる







まさに
竜宮城でした









もう一つ大きく感じたことは
ルドルフについて

彼の孤独…
トートという死さえも友達にしてしまう儚さ


今回
子供を産み、育て

またルドルフという役をさせていただき


時代も環境も違えど
親を待つ子供の気持ち…
本当に純粋なものなんだと
あらためて感じました



この稽古や
公演から
自宅に戻ると

なゆが大きな足音を立てながら
一目散に玄関に走ってきます

『おかえり』も言わず
今自分が何をしていたか
何を感じたか
満面の笑みと共に
一生懸命に私に訴えます


いつだって子供は
『ママの帰り いつも待ちわびてた…』
なんだなぁと



ルドルフのさびしさを
より一層強く感じました


そして
いつも以上に
なゆ、涼央を
心から愛しく思いました


もっともっと
1人で頑張っている子供達を
大切にして
褒めてあげようと感じました













本当に
終わってしまったのが寂しいです

永遠に続くものなんてないとは知りながら
私にとっても
夢の様な毎日でしたから…




お客様のあたたかい眼差しや
拍手
忘れません











感極まりすぎて
重いblogになりましたね…






宝塚という幸せな"故郷"に
心置きなく
かえらせてくれた 旦那さん、家族に感謝し…
今回出会えたカンパニーの皆様
そして
全てのお客様に感謝し…


竜宮城から戻り…今日から
また
母業
がんばります




心から


ありがとうございました




とよこ
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