こんにちは
きもの都粋日比谷シャンテ店加藤吉三(きちさ)です
本部から届いたセール商品の中にこんな着物が紛れていました
「しょうざん生紬」
生紬
【読み:なまつむぎ】
生紬は、生糸の精練を途中で終えて、そのセリシンを完全にとりきらずに織ったものです。
セリシンの色であるやや茶色味を帯びた色調を持ち、風合いも麻のようにざっくりとしていて、さらっとした張りがあるのが特徴です。
その張りを生かして、単衣でも裾捌きのよいきものになるともいいます。
絹は白く光沢のある部分であるフィブロインを、膠質のセリシンが包んでいるようになっています。
セリシンがあると、染めが鈍くなる、あるいはきれいな色が出にくいこと、またシャリ感を持つため、絹特有の柔らかさが出にくくなります。
そのため、精練でセリシンを取り除いて、よく染まるようにしたり、しなやかさや光沢を引き出します。
(きもの用語大全より)
なるほど。このサラッとした触り心地が生紬の特徴なのですね
そして優しい色合いのペイズリー柄も素敵
「生紬」の正式名称は「しょうざん生紬」。
京都の着物メーカー「しょうざん」が命名し商標登録されたブランド名なのだそう。
紬は生地によって摩擦が生じて単衣に向かないものもありますが、
湿度の高い空気が肌にまとわりつくような季節に、サラッとした着心地が気持ちの良い紬とのこと
柔らかものとはひと味違う染め紬が、着物愛好家の憧れになるのも分かる気がします
こんなシックな帯を合わせてサラリと着ていたら素敵です
本日と明日は商品部より、問屋歴四半世紀の経歴を持つ目利きの中禮が来場しております
ぜひこの機会にもっと詳しい話を聞きにいらしてみてはいかがでしょうか
普段お店ではなかなか見ることの出来ない商品に出会えるハッピーセール
3月31日までです