ババ抜き(盗品をめぐる騒動記)
このお話はフィクションです、似たような所がありましても、偶然の一致で、実在の人物、お店、法人や実際の事件とは関係ありません
「フーン、そうなんだ。
民法の方が優先すると思っていたのは、私の、間違いだったんだ。
そう言う事なら、私だけの知恵じゃ-、とても無理だね。
弁護士の所へ相談に行くのが、一番じゃないの」
「そんなの無理。相談料だって馬鹿にならないもの。この程度の金額の話なら、下手に弁護士さんに頼んだら、弁護士さんに払う費用の方が、高くついてしまうんじゃないかしら」
「そうかもしれないわねー。
いや、この程度の金額の話じゃ、弁護士さんが、まともに取り合ってくれない可能性のほうが強いんじゃないかなー。
しかたがないから、私の知っている弁護士さんに、それとなく聞いてみるわ。
なんとかならないかということをね。
でも、その為には、もう少し知っておく必要があるわねー。詳しく話してくれる」
その2
ギャラリー・パンジーの梅田さんの話
問題の作品は、「リサイクルショップ・フクフク、太田川店」から、ネットを通して、購入したトミー・ホーヴィン作の“マーメードの祭”と言う版画でした。
ネット上に売りに出されているものを、たまたまみつけて購入したというのではありません。
私どものホームページで、その種のインテリア絵画を探しているのを見た、「フクフク」からの、売り込みがあって購入したものです。
私の所と「フクフク」とは、それまで一度も取引がありませんでした。
だから、私も、一応ネットなどを通してフクフクの事を調べてさせてもらいました。
でも、調べた範囲では、本店が、東京都中野区あり、そこから全国的に、展開していらっしゃって、貴金属、宝石、切手、貨幣、高級腕時計、ブランド物のバッグなどなどを広く買い取りをしていらっしゃる、古物商で、各店とも営業許可証を持ち、営業責任者を置いていらっしゃっていて、何の問題もない業者さんのように思われました。
この作品を買いとった時の価格だって、業者間市場の取引価格より、やや安かった程度で、私どもが 不審を抱くほど安かったわけではありません。
その3
ギャラリー・パンジー、梅田さんの話の続き2
東海警察署から電話があった時、私は、すぐにフクフク太田川店に電話し、購入した作品が盗品だった旨を告げ、返品させてもらうと言ってやりました。
所が、太田川店の店長(多分オーナーだと思います)一条氏は
「私どもとしましては、ホームページでもお知らせしておりますように、お買い取り願った品物の、返品には応じない事になっております。
従って、申し訳ありませんが、お申し出にはお応えできません(こたえる)」と言って返品に応じてくれようとしないのよ。ほんとにズ―スーしい奴。
癪に障ったから、貴方の所は、もしかしたら、お金になるなら何でも、例えそれが、盗品かもしれないと思われるような物でも買い入れて、私達のような所へ嵌めこんで儲けておられるの?
一体全体、貴方の所では、買い取りをされる時、どう言う風に、盗品でない事を確認していらっしゃるの」と言ってやりました。
でも、フクフク太田川店の店長は
「無論、当店としましては、購入する際は、いつも、身分証明書で身元の確認をさせていただいております。この作品の購入に際しても、きちんとさせていただきましたが、その際は、特に疑わしいところもございませんでした」といって、「自分の所には何の落ち度もないから返品には、応じられない」と言い張って、返品に応じようとはしません。
酷い話です。
本店にも電話して、事情を話し、太田川店が返品に応じるよう、説得してもらうよう頼みました。
所が、その時電話に出てくれた本店の人は(多分従業員だとおもいますが)「うちは、それぞれの店とは、フランチャイズ契約になっており、各店には、名前をお貸ししているだけです。
従って、太田川店での事は、うちとは関係ありません。お宅と、太田川店との間で解決してください」と言って取り合ってくれませんでした。
「冗談じゃないわ。ネットの広告でみるかぎり、どう見ても、本店も、地方店も一体で営業していらっしゃるみたいに見えるというのにね」
「それに、あそこのフランチャイズ店募集の広告で見る限り、各店で買い取った品物は、特別の場合以外は、本店が全て買いとる契約になっているのですから、どう考えてみても、本店と支店とが、一体運営になっていて、本店にも共同責任があるとしか思えません」
「それなのにそんな言い逃れが、許されると思う?絶対に許されないわよねー。
その点も、弁護士さんは、どう思われるのか、見解を聞いてほしいんだけど」
「警察?警察の方は相変わらずです。どれだけ電話しても、「捜査中だから、情報を漏らす事は出来ない」の一点張り、何にも教えてくれないのよ。
本当はこの作品の盗難にあった日時だとか、被害届がだされた日にちを知りたかったのにねー。
(註:盗難に遭ってから一年以上経っているかどうかは、この作品の帰趨を決める上での重要なポイントになります)
続く