最近、ご質問・ご相談が多いマスク・アルコ―ル消毒液の供給方法と国の対応についてご紹介させて頂きます。全国的な品不足が続いており、国民の皆様にはご迷惑をおかけしております。

 

国は、国内でマスク・アルコール消毒液などの生産設備を導入する企業に補助金を出す政策を実施しています。

 

「マスク・アルコール消毒液等生産設備導入補助事業」 令和2年度補正予算案額 29.1億円(令和元年度予備費予算額 1.6億円)

 

この補助金は、マスク・アルコール消毒液などの⽣産に関わる事業者が国からの増産要請等に応じてマスク・アルコール消毒液等⽣産設備を導⼊しようとする場合、設備導⼊に係る費⽤の⼀部を補助するものです。

 

●マスクの供給の実情

既存の国内メーカーは、24時間体制で通常の3倍の増産を継続しています。

 

それに加えて、上記の「マスク・アルコール消毒液等生産設備導入支援事業費補助金」を活用して、国内でのさらなる増産を後押ししています。

 

この補助金では、

 

228日に第1弾として採択された3社については、既に生産を開始しており、今後1ヶ月程度で合計1,500万枚の増産・供給を開始しています。

 

また、313日に第2弾として別途7社が採択され、今後1ヶ月程度で約5,000万枚規模の増産設備の導入支援を決定しました。既に、生産・増産を開始しています。

 

さらに、325日に第3弾として別途3社を採択し、今後1ヶ月程度で約260万枚規模の増産設備の導入支援を決定しました。既に生産・増産を開始しています。

 

今後、3回に分けて(417日、51日、515日)、更に公募し企業を採択します。令和2年度補正予算が成立し次第、実施されます。

 

上記の採択された会社とは別に、

 

国からの要請を受けて、興和株式会社は「ガーゼマスク」の取り扱いを推進し、3月には1,500万枚規模、4月には5,000万枚規模の生産をしています。

 

ミツフジ株式会社は、繰り返し洗濯・使用が可能な衛生マスクを開発し、317日より発売しています

 

シャープ株式会社は、324日より、マスクの生産を開始し、1日あたり50万枚を目標に生産をしています。

 

●アルコール消毒液の供給の実情

国内の主要メーカーは、各社が可能な限りの増産に取り組み、アルコール消毒液の供給量は、3月で約220L(昨年同月96L)と2.2倍増産していますが、まだまだ供給に追いついておりません。今後も増産を行う予定です(2月の生産量:約170L3月の生産量:約220L)。

 

これらの供給に加えて、上記の「マスク・アルコール消毒液等生産設備導入支援事業費補助金」を活用して、国内でのさらなる増産を後押ししています。

 

3月24日に第1弾として採択された4社は、既にアルコール消毒液の増産設備の導入を行っています。月2万Lの増産です。この様に少量の増産なのは、3月中に設備導入が間に合うことが条件で準備期間が短期間だったため、比較的小規模な生産設備の会社が採択されたのが原因です

 

また、第2弾としての公募が先日(416日)に締め切られました。間もなく、新たに採択される会社によって、更なる増産設備の導入が行われる予定です。こちらでは、第1弾とは異なり、準備期間が長かったため生産量が多い設備の企業が採択される予定です。

 

この様に、マスク・アルコ―ル消毒液の供給は格段に増加しておりますが、まだまだ、不足しております。まずは医療機関、介護施設、障害者福祉施設、保育所及び学校等への供給を優先しております。また、世帯当たり2枚のマスクの配布が、東京などの新型コロナ感染症の患者数の多い地域から始まっております。

 

今後、動きがあればご報告させていただきます。

 

衆議院議員

石崎徹