先日、自民党のルール形成戦略議員連盟(甘利明会長)に出席しました。この議員連盟は昨年、甘利会長の強力なリーダーシップの下で「国家経済会議(日本版NEC)創設」の提言を取りまとめ、マスコミから大変注目されました。
私自身も、財務省時代に国際通貨システムの担当部署におり、生涯かけて取り組む想いなのがこの分野の発展です。

 

●通貨安全保障

今回の議員連盟の議題は、通貨安全保障の観点から議連としての提言のとりまとめでした。通貨安全保障とは、エネルギー、食料、情報通信、先端技術等と同じように、通貨政策についても政府による経済安全保障上の視点に立ち、適切な措置を講じ、望ましい国際環境を形成することです。甘利会長のリーダーシップの下で、提言が取りまとめられました。

 

●中央銀行発行のデジタル通貨(BCDC)を提言へ!

取りまとめられた提言では、WWⅡ後、米国の経済力と軍事力を支えてきた大きな要因は基軸通貨米ドルの存在でしたが、今日、中国人民元の国際化が米ドル基軸通貨体制に挑戦する動きとなっており、金融インフラが未熟な途上国等での普及が見込まれる「デジタル人民元」が登場し決済通貨として浸透した場合には、米国のパワーが低下し、我が国の安全保障上無視できないものになるとの認識を示しています。

 

その対策として、円を含めた主要通貨のデジタル化(BCDCを、米国と連携し急速に検討・準備することを強く要望するという内容となっています。近く政府に申し入れを行う予定です。

 

自民党ルール形成戦略議員連盟

衆議院議員 石﨑徹