本日、自見はなこ参議院議員とともに私が呼びかけ人共同代表を務めるワクチン勉強会で開会の挨拶をさせて頂きました。記念すべき第1回目の勉強会です。

 

この勉強会は、「国民が安心して予防接種を受けることができる環境の整備を推進する」という目的で設立しました。私は開会の挨拶で、平成25年に予防接種法が改正されてから約6年が経過し、その間、予防接種行政に関する様々な課題が浮かび上がってきた今、若手議員の呼びかけによるこの勉強会をスタートする大きな意義を言及させていただきました。

 

勉強会では、岡部信彦川崎市健康安全研究所長(元国立感染症研究所感染症情報センター長)による「わが国におけるワクチン行政の現状と課題について」と題した講演がありました。

 

岡部所長は、ワクチンに対する基本的な考えとして、

   ワクチンで防げる疾病(VPD)は防いだ方が良い、

   費用負担は収入により差がつかないように(税金で皆で負担する)、

   本人・保護者の理解、意思の尊重、

   100.0%の効果安全ではないので、効果・安全性に関するきちんとしたモニターと説明が必須、

   万が一の健康被害は、疾病から免れることができた皆で負担する(税金による)、

というテーゼを提示されました。

 

わが国は、先進諸国と比べて公的に接種するワクチンの種類が少ないという「ワクチン・ギャップ」の問題の解消や、予防接種施策を総合的かつ継続的に評価・検討する仕組みの構築等のため、予防接種制度について幅広い見直しを行ってきました。しかし、麻疹・風疹流行などへの課題、免疫を失った患者さんへの支援、ワクチン産業の国際的競争力強化等の課題が山積しております。ワクチン・ギャップについても完全には解消されていません。

 

本日設立されたこの勉強会が実りあるものとなり、国民の皆様が安心して予防接種を受けることができ、皆様の健康の増進に大きく貢献できることを願ってなりません。

 

自民党国会議員ワクチン勉強会

衆議院議員

石﨑徹