予算委員会中継入りで初質問その⑤~拉致問題への安倍総理の決意


神戸市の田中実さん、失踪当時二十八歳が、結婚し、平壌で妻子とともに生活していると北朝鮮が日本側に伝えていたことがわかったという報道が、先週末の夜に入りました。

 

この報道を受けて、土日を挟んだために、急な質問通告になったのですが、私は、横田めぐみさんをはじめ、現在未帰国の拉致被害者の現状と、全面解決に向けての安倍総理の決意を今回の質問冒頭に伺うことにしました。

 

安倍総理から、以下の要旨のように決意を語って頂きました。

 

・今般、拉致被害者家族会、救う会が公表したメッセージがあるが、肉親の帰国を強く求めるご家族の切実な思いが込められたものであり、こうしたご家族の積年の思いを胸に、何としても安倍内閣で拉致問題の解決をしていくという強い決意を新たにした。

 

・田中実さんを含め、拉致被害者の方々や、拉致の可能性が排除できない方々については、平素から情報収集に努めているが、今後の対応に支障を来すおそれがあることから、逐一報道へのコメントを差し控えることに理解を頂きたい。

 

今月二十七日及び二十八日に予定されている第二回米朝首脳会談に向けて、トランプ大統領と電話会談を行い、日米で緊密にすり合わせを行っていきたい。

 

・第一回目の米朝首脳会談でもそうだったが、第二回目の米朝の首脳会談においても、この拉致問題についてしっかりと大統領から金正恩委員長に私の考えを伝えてもらいたいと考えている。次は私自身が金正恩委員長と向き合わなければならないと考えている。

 

・最重要課題である拉致問題について、ご家族もご高齢となる中、一日も早い解決に向けて、あらゆるチャンスを逃すことなく、果断に行動していく決意である。

 

私は、ぜひ安倍内閣のうちに全面解決をお願いしたい旨申し上げ、拉致問題に関する質疑を締めくくりました。

 

安倍総理から、拉致問題解決に向けて、これまでにない非常に力強い決意を伺えて、良かったと思います。

 

安倍総理、拉致問題担当大臣である菅官房長官の強いリーダーシップの下、政府が拉致被害者の全員救出を成し遂げてくれることを期待するとともに、私も引き続き、一刻も早い解決に向けて、立法府の人間として出来ることを最大限発揮して参りたいと思います。

 

衆議院議員 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会理事

石崎徹