本日、事務局次長を務める内水面漁業振興議員連盟が開催されました。

 

内水面漁業とは、皆さんには、あまり馴染みのない言葉と思いますが、簡単に申し上げますと、河川・池・沼など淡水における漁業のことです。

 

我が国の内水面漁業は、アユ、イワナ、ヤマメ、ウナギ、コイ、シジミ、など和食文化に係わる水産物を供給しているほか、内水面漁業者による水産資源の増殖や漁場環境の保全管理を通じて、自然と楽しむ機会を国民に提供するなどの多面的機能を発揮し、水辺の生態系保全と地域の振興にも大いに貢献しています。

 

しかし、ここ近年、利水治水による社会環境の変化を受けて、河川など水辺の自然環境が失われたために水産資源が減少して、内水面における魚類の漁獲量は過去四半世紀で77%減少し、ニホンウナギにおいては94%も減少しています。

 

また、近年カワウによる被害やオオバナミズキンバイ、マングース、オオクチバス、アライグマなど外来生物による被害も深刻となっています。

 

こうした中で、国もその対策を進めています。

 

水産庁では、水産資源の適切な管理と水産業の成長産業化を両面させ、漁業者の所得向上と年齢バランスの取れた漁業就業構造の確立することを目指し水産政策の改革を実施し、内水面漁場・資源管理総合対策事業として、915百万円の概算要求をしています。

 

農水省では、魚類の生息環境に配慮した農業水路等の整備を進めるために、2018億円の(内数)概算要求をしています。

 

環境省においては、カワウ対策、外来生物対策や生物多様性保全推進支援などで、3134億円の概算要求をしております。

 

また、国交省においても河川環境の保全と再生に配慮した河川工事を進めています。

 

豊かな川の恩恵を未来の世代へ引き継いでいくためには、河川湖沼と田園の水辺に魚類など生き物が棲める生態系に配慮した環境を取り戻すために必要な対策を更に積み増し早急に実施するとともに、それを可能にする十分な予算を確保するために、私も関係者の皆さんと連携しながら尽力してまいりたいと思います

 

衆議院議員 石崎徹