100回の夏の甲子園が閉幕しました。

 

秋田県勢としては103年ぶりに決勝進出した秋田県立金足農業高校の活躍が話題を呼びました。

 

金足農業高校は大会前、推薦入学などで全国から有力選手を集める他の私立強豪校に対し戦力的には劣るとみられていたものの、順調に勝ち進み、決勝まで見事に進出しましたが、惜しくも決勝で大阪桐蔭に敗れました

 

全国農業高校長協会のホームページには、「農業人の心を耕す、103年ぶりの快挙~祝・秋田県立金足農業高校、2018年夏の甲子園初準優勝!!」と大きな見出しが出ています。

 

この金足農業高校の躍進から、改めて農林水産高校の社会的重要性・認知度が高まることを期待します。

 

日本の農業の現状は、農産物価格の下落、後継者担い手不足、農業技術の高度化、自由貿易の進展による国際化など様々な課題を抱えています。こうした地域の課題を解消するために、現代の農業高校の存在は、その卒業生が地域のリーダーとなって、地域活性化をもたらすという大きな役割を担っていると思います。

 

国会内では、石破茂先生が会長を務める、農林水産高校を応援する会(議員連盟)が立ち上がっており、私も所属しております。農業は、わが国の基幹産業であり、日本のどの地域も農業と関連産業が中心となった社会となっています。それを支えているのが農業関係高校であるとも言われています。

 

農業高校が、これからも地域産業へ有為な人材を輩出する責務を負っているのは確実です。

 

専門技術を習得し、また地域の資源を活用することで、農業の6産業化と販売拡大がもたらされると思います。生産、加工、販売を通じて、農家の所得拡大を図り、販路を拡大させていくのです。農業高校の役割は極めて大きいと思います。

 

全国の農業高校の延べ校数は、309校。生徒数83,040人で2.5%(平成27年度学校基本調査)しかありません。また、大学等への進学率は、わずか13.8%です。農業技術の高度化に対応するためには、農業大学や農学部への進学、農業専門学校などへの進学率が高まることも重要です。

 

農業高校にもっと多くの生徒が集まり、卒業後に大学の農学部に進学したり、実際に就農したりする若者が増えなければ、農業の振興や地方創生をいくら声を大にしても説得力はありません

 

今回の金足農業高校の甲子園決勝進出が、農業高校への注目を集め、優秀な人材がもっともっと集まれば大変良いことだと思います。私は、農業高校を応援する会の一員として、これからも農業高校を応援してまいりたいと思います。

 

もちろん、甲子園はじめ各種スポーツでの農林水産高校の生徒さんの更なる躍進も期待しています!

 

農林水産高校を応援する国会議員の会 衆議院議員 石崎徹