私は、昨年10月に3期生同期会幹事長の立場で、自民党3期生・2期生一同による「質問時間の確保に関する申し入れ」を自民党森山裕国会対策委員長・松本純国会対策委員長代理に行いましたが、これ以外の国会における問題点や課題に関しても改革せねばならないとの強い思いがありました。

 

我が国の国会のあるべき姿について、これまで様々な議論が行われてきました。実現した改革もある一方で、積み残しの課題も多数残っております。18歳選挙権年齢への引き下げなど、有権者を取り巻く政治情勢は変わってきておりますが、国会運営そのものについては変化がありません。

 

「国会改革3.0勉強会の立ち上げ 本年3月~

そこで、本年3月から与野党の若手議員有志で今後の国会のあるべき姿について、検討課題や進め方等に関して打ち合わせを行い、これまでの国会改革の議論や積み残しの課題などについて網羅的に勉強することとしました。その名も、「国会改革3.0勉強会です。

主なメンバーは、私含めて、自民党の石川昭政先生、大岡敏孝先生、穴見陽一先生。公明党の伊佐進一先生、岡本三成先生、濵地雅一先生。立憲民主党の青柳陽一郎先生、篠原豪先生、高井崇志先生。無所属の小川淳也先生です。

 

これまでに国立国会図書館調査及び立法考査局政治議会調査室と「国会改革の経緯や主要論点」や「国会改革に関する最近の主な提案」「実現した主な国会改革」「国会改革についての与野党・民間の主な提言」等について勉強してきました。また有識者からのヒアリングとして、日経新聞編集委員の清水真人氏から「平成デモクラシーを超えて」と題し講演頂き、また政策研究大学院大学の竹中治堅先生から「国会改革の方向性」の講演を頂き、鋭意勉強を重ねてまいりました。

 

「平成のうちに」衆議院改革実現会議が本日設立

そのような中、本日、小泉進次郎先生を中心に超党派の先生方で、「平成のうちに」衆議院改革実現会議が設立されました。一昨日、小泉先生から「国会改革3.0勉強会にご参加の先生方もぜひ!とお声がけ頂きました。これまでの私達の勉強会での知見を活かし、そこでの議論を踏まえて参加できることは大変良い機会になったと思います。

 

今回、呼びかけ人には立憲民主党や国民民主党の議員も名前を連ねています。会長には自民党の浜田元防衛大臣が就任され、小泉先生は事務局長に就かれました。

この会議の趣旨は、「国会改革はこれまで何度も議論されてきたが、合意した事項でさえ実行されないのが現実」とした上で、「日本の内外の急速な変化に機動的・戦略的に対応していくためには、国会改革を合意だけで終わらせず、与野党の垣根を越えて、ともに実現していくことが国会議員が国民に対して果たすべき責任である」ということです。

 

本日の会合では、衆議院の各党、各会派の多くの先生方からご発言とご意見、ご提案がありました。以前から指摘されている委員会質問の事前通告や、日程闘争、審議日程、大臣の委員会出席拘束、ボタン式投票など今後検討していく数多くのテーマが浮き彫りになったと思います。

 

〇ニコ動など使って若手与野党議論もゴールデンタイムに。

私からは、「国会改革3.0勉強会での議論を踏まえ発言させて頂きました。キーワードは「見える化」と「多様化」。国民の目から議論がよく見える国会に改革し、かつ若手含めて多様な議論をオープンする必要もあります。所属委員会ですと、与党議員の持ち時間も少ないため、委員会以外で様々な重要テーマや議員立法などを与野党の若手含めて議論をする舞台装置の必要性について意見を述べました。

ニコ動なども使って、ゴールデンタイムに党首討論だけではなくて、こうした与野党の若手議員の議論もオープン化しても良いのではないか。とも意見致しました。

 

なお、この勉強会は毎週開催してくことになりました。今回、相当な数の課題やテーマが出ましたので、今後、テーマをある程度絞った上で、議論を交わし検討し、実行可能なものをひとつひとつ丁寧に実現していくのではないかと思います。私も引き続き、この国会改革について前向きに取り組んでまいりたいと思います。

 

衆議院議員 石崎徹