私もライブ・エンタテインメント議員連盟の事務局次長としてお手伝いしました。宇崎竜童氏、夏木マリ氏、May J.氏、Zeebra氏などから、生のご意見・ご要望を直接頂戴しました。

また、藤井フミヤ氏、サンプラザ中野くん氏、きゃりーぱみゅぱみゅ氏、ゴスペラーズ村上てつや氏、及川光博氏、織田信成氏、カンニング竹山氏からビデオコメントを頂きました。

 

以下が主なやり取りです。

 

〇出席アーティストの皆さまからの生の憤りの声・今後の法規制要望

・コンサートの前方だけが空席のケースがかなり増えてきて、アーティストにとってもパフォーマンスがしづらい。また、折角出席しているファンももっと近くでアーティストの曲や演出を聞けるのに不利益を被っている。

・アーティストはライブやコンサートチケット収入やその場で販売するグッズなどで生計を立てているが、ネットなどを通じた高額チケット販売で8万円とかで購入して参加すると、グッズまで購入する機会を失う。

・音楽ファンになろうとする若者の思いを踏みにじる。人気アーティストのチケットは高額なんだ、という誤ったイメージが付いてしまうと新たな音楽ファンも減ってしまうのではないか。(市場形成に影響を与える)

・スポーツイベントのチケットも同様の問題がある。アスリートにとって、観客・ファンが多いと大きなモチベーションに繋がる。チケットが高額化するとスポーツファンも減っていく。それがアーティストの成績にも影響を与えている。

・チケット完売になったと喜んでいると、実際には空席が目立つケースがここ数年増えている。凄く怒っている。転売サイトを全て取り締まってほしい。ダメなものはダメと法律で。

(youtubeなどでコンサート動画が無料でアップされている状況も何とかして欲しい)

 

〇コンサートプロモーターズ協会中西会長からの要望

コンサート会場の3分の1が転売用で確保され、数千円のチケットが99万円で転売されるなど、いくらなんでもまずいような状況。正規のお客さんが不当な不利益。アーティストにとってもメリットなし。これを社会問題として提起して来たが、ようやく動きが出てきた。

転売を目的に高額で売却して設けている業界を排除したい。反社会的勢力にお金も流れているということで、警察も動くようになった。400億円が転売で利益喪失している。

日本の興行界全体の問題であり、オリパラなどスポーツチケットも同様の問題がある。

 

〇今後について

 今後議員連盟のメンバーが中心となり、超党派で「コンサートチケットなどの高額転売を規制する議員立法」(ライブ・エンタテインメント議連作成)を今国会で提出します。不正転売をすると1年以下の懲役若しくは100万円以下の罰金又は併科となる(国民の国外犯も処罰)。といった、禁止処罰規定を設けます。また、相談体制の充実や、国民の理解及び関心の増進のための様々な措置を取っていきます。

アーティスト、アスリート、国民の皆さまとともに、超党派で一刻も早い高額チケット販売規制に取り組んで参ります!

 

ライブ・エンタテインメント議員連盟事務局次長 衆議院議員 石崎徹