先日設立した、私が世話人代表を務める「全国の受験生・学生を応援する若手議員連盟」を昨日開催し、関係者から初回のヒアリングをおこないました。今回、民間の教育関連企業の方々から現状の日本の受験制度や諸外国の受験制度の現状と複数回実施に関して民間サイドの視点からその実施の可能性を伺いました。

 

文部科学省では、大学入試センター試験の後継試験にCBT方式の採用を検討されており、また、文章で解答する記述式問題の出題も検討されています。具体的には、2024年までに、大学共通テスト(英語)において、外部検定試験を活用し、複数回受験を実施することです。

 

CBTComputer Based Testing)方式とは、パソコンやタブレット端末を利用して実施する試験方式のことです。問題用紙や解答用紙を配付せず、パソコンやタブレット端末のスクリーンに問題が表示され、解答は、選択肢からマウスで選択する形式やキーボードで解答を入力する形式など、いくつかの形式があります。

 

現在、英語検定などを受験する場合は最寄りの試験会場まで移動し、受験しなければなりませんが、それでは交通費や場合によっては宿泊費などが発生し大きな負担となっています。受験料以外の出費を減らすには地元で受験できるように整備しなければなりません。その為にタブレット端末を使用した試験も検討されています。タブレット端末を使用することで大きな移動の必要もなくなり、都市部と離島や僻地の生徒の受験環境の格差解消や試験会場を近隣の学校施設を利用するなどして利便性を向上させることができます。また、紙の試験よりコスト面でも安くなり、受験料が下がる可能性があります。

 

現在、一部の高校等でタブレット端末を使用したスピーキングテストを試験的に実施されているそうです。タブレット端末試験実施がされることで、経済的理由から受験の回数が限られている受験生や離島や僻地の受験生の受験環境格差を解消し平等に受験可能な環境が整うようなります。

 

引き続き関係者の皆さんからヒアリングを継続して、複数回試験実施に係わる際の課題や解決しなければならない様々な問題点等を探ってまいりたいと思います。

 

「全国の受験生・学生を応援する若手議員連盟」 衆議院議員 石崎徹