先日、衆院予算委員会で、安倍総理・林文科大臣に、現在1月に一発勝負で開催されているセンター試験及び2020年以降実施される新たな共通テストの実施時期を、もっと暖かい時期に変更するか、もしくは年内に複数回実施すべきではないか、と質問し、前向きに検討していくという答弁を頂きました。

(詳しくは先日のブログをご参照)

 

そこで、自民党3期生~1期生の有志で若手議員で、「全国の受験生・学生を応援する若手議員連盟」を設立し、関係団体や諸外国の例も検討しながら、大学入試複数回実施を含む「受験改革」を目指していくこととしました。

 

センター試験実施は1月であり、特に今年のように大雪と重なると交通混乱の影響で受験

生が受験開始時間に遅れ別の教室で受験するなど対応が発生しています。

(今年は全国9大学4600名以上の受験生に影響)

 

また、1月はインフルエンザやノロウイルスが猛威を振るう季節でもあり、統計的にも一年間で最も感染症が発生する時期でもあります。発症した受験生は高熱の中受験するなど大きな負担を強いられています。

 

諸外国では、アメリカがCBTを活用しての複数回受験を実施し、大学受験者数が伸びている地域もあります。また、年に一回の国でも秋までに実施するのが一般的になっています。

一回限りの真冬の受験という慣例を破り、複数回チャレンジできる制度を作ること

や、受験制度の質を高めることにより受験生の能力の適切な把握と、その後の人生の可能性を広げられるようにしたいと考えています。

 

昨日の議連では、有志の先生方から下記の有益なご意見が出ました。

・成人年齢引き下げによって、成人式が高校3年生の1月に開催される場合、センター試験・新たな共通テストともろ被りにならないかと心配する声がある。

・昔からなぜ一発勝負をこの時期にという声があったにも関わらず、合理的な理由なくズルズルやってきた印象。秋入学実施の大学も出てきている中で、全体として受験改革を進めていくべき。

・試験の質そのものも良くしていくような改革も必要ではないか。大学での教育含めて、必至で受験勉強したものがその後の人生に役に立つようにしていくべき。

・新たな共通テストを活用する地方私大などにとっても、私大ごとに試験を作るよりも質の高い共通テストを活用すれば学生の確保が円滑に出来るのではないか。

 

今後は関係団体や学校関係者、有識者、学習塾関係者など様々なから意見を聞きながら、今国会中にも中間提案を取りまとめ文科大臣など政府に提出する予定です。また、複数回実施の実現に留まらず、幅広い「受験改革」に繋がるような提言を作っていくことにもなりそうです。

 

今後も逐次ご報告させて頂きます!

 

世話人になってくださった若手議員の皆さまは下記のとおりです。(敬称略)

石﨑徹、上野宏史、大岡敏孝、大沼みずほ、加藤鮎子、高村正大、佐々木紀、鈴木憲和、谷川とむ、田畑裕明、滝波宏文、津島淳、冨樫博之、中泉松司、中村裕之、細田健一、藤原崇、和田義明

 

衆議院議員 石崎徹