一昨年から衆院予算委員を務めさせて頂きましたが、本日はじめて質問させて頂くチャンスを頂きました。若手の自民党議員が予算委員会で質問する機会というのは非常に限られています。そこで、昨年、国会質問における質問時間配分について自民党衆議院議員の1~3期生を代表して見直しの提言を出させて頂きましたが、議事録が残り、インターネットでも審議状況が残るこうした委員会質問は若手議員にとっても重要です。

 

本日の質問内容を、大きくまとめますと①大雪の問題(新潟県・新潟市の除雪予算要望、雪に強い羽越新幹線・日本海縦貫新幹線の実現含む)、②拉致問題にかける総理の意気込み、③子ども、若者、将来世代の利益確保について(センター試験の実施時期の問題、幼児虐待、財政的幼児虐待の問題)、④タイムリーな重要課題(仮想通貨問題)、

など若手議員なりに日々感じている政策課題について質問しました。

 

今日のブログでは、この中で、②の子ども、若者、将来世代の利益確保について、センター試験・新共通テストの実施時期について記したいと思います。

 

(林大臣への質問)

今回の大雪でセンター試験の時間繰り下げの影響を受けた受験生が全国で新潟を含む9大学4614人に及びました。日本海側だけでなく、愛媛県を含む全国に及びました。地元でも、何もこんな時期に毎年やらなくて良いじゃないと受験生・親御さんからの多くの声を毎年頂いています。

 

さらに、インフルエンザやノロウイルスはじめ感染症等を理由にした追試験者が全国で約480人に及び、そもそも厚労省の資料にもあるように、1月は感染症の流行時期でです。何もこんな時期にという声を毎年多く聞きます。

年末年始をはさむと家族もピリピリして消費にも影響あるのではという声もあります。

 

また、諸外国の大学入試試験を調べると、1月にやっているのは日本だけ。しかも、アメリカは複数回実施しています。

 

今後、新たな大学入学共通テスト(記述込み)が平成32年度から開始されますが、入試時期を諸外国のように雪やインフルエンザなどの感染症の影響の少ない12月に前倒しで実施すべきか、もう少し暖かい時期にすべきではないでしょうか。更に、複数回実施についても検討すべきではないでしょうか。まずは林文科大臣に所感を伺います。

 

(林文科大臣の答弁)

寒い日が続き雪も多い時期に、入学者選抜に臨む受験生の体調管理は大変なご苦労だろうと察する2020年度からの大学入学共通テストの実施時期の検討をしたときに、実は文部科学省から、記述式の採点期間の確保や、今お話のあった雪などの影響を考慮し、12月に実施する案も示したところだが、高校関係者の方から、やはりそうなると、受験までに学習内容が終了しないということや、学校行事や部活動など多様な教育活動に支障があるということで、懸念が示されたということで、1月に実施をするということになったという経緯がある。

一方、受験生の挑戦の機会をふやすために、大学入学共通テストを年複数回実施することは重要であると考えており、文科省としては、引き続き、高校教育の影響を考慮しながら、運営に係る負担や技術の進展も見据えながら、2024年度以降の共通テストにおける複数回実施の実現可能性について検討を進めてまいりたいと思う。

 

(総理への質問)

林大臣からの本件についてのはじめての前向きなご答弁、誠にありがとうございます。大雪の状況の中、総理の唱える1億総活躍は雪国の降る日本海側の国民や全国の受験生も含めたものだと考えます。平沢先生が家庭教師を務めたと伺っておりますが、総理ご自身の経験を含めて、雪国を含む全国の受験生への支援策、とりわけ、センター試験・新共通テストの実施方法等を中心に、安倍総理の見解を伺います。

 

(総理答弁)

大雪など災害対策については、関係省庁で連携の上、総合的に取り組んでいきたい。

高等教育については、入試改革を始め、大学改革、アクセスの機会均等、教育研究の質の向上を一体的に推進し、その充実を図ることとしている。大臣から既に答弁をさせているが、教育再生実行会議においても、諸外国の例を見ると、高校から大学に行くときに、一回の試験だけで全てが決まるというのは、他の先進国にはほぼ例がない。

だから、非常に、一発試験で非常に負荷が高い。大雪に遭ったり、あるいは体調がそのとき悪かったら、もう自分の人生、相当決まってしまうということにもなるわけなので、そこは、諸外国の状況等も十分に勘案しつつ、日本は、そういう意味では、少しこの仕組みにおいては検討する必要があるだろう、と思っている。

こうした人づくり革命を断行し、誰もが夢に向かって頑張ることができることが当たり前となる社会をつくっていきたいと思っている。

全国の受験生の皆さんには、体調管理に十分留意していただき、みずからの夢の実現をしていただきたい。まさに若者こそ日本の未来であろう、と思っている。

 

このように、安倍総理からも前向きなご答弁と受験生に向けたエールを頂けたと思います。今日の質問を契機に勉強会を立ち上げ、この問題を引き続き後押ししてまいりたいと思います。今回の質疑は、持ち時間が30分と限られてましたが、内容の濃い非常に良い機会が持てたと思います。

 

今日のブログは、ここまでとして、次回のブログで、他の質疑について記していきたいと思います。次回の予算委員会質問②もお楽しみに!

 

衆議院議員 石崎徹

 

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