本日、衆議院内閣委員会で結婚対策をはじめとした少子化対策や、働き方改革、非正規雇用の方の処遇改善、プレミアムフライデーとシャイニングマンデーについて、地方移住を促すテレワークの促進について、子ども食堂支援について加藤勝信内閣府特命担当大臣（少子化対策、働き方改革担当）に対して質問しました。今日は質問要旨について簡単にお知らせします。※衆議院テレビで動画で確認できます。
１．結婚対策をはじめとした少子化対策について
・小池百合子現東京都知事の議員時代に一緒に作った「婚活・街コン推進議員連盟」（私は事務局長）の大きな成果の一つは、地域少子化対策強化交付金（地域少子化対策重点推進交付金）の創設です。この交付金は結婚に関する初めての交付金であり、新潟県を含む全国の自治体で利用されています。新潟市では、1830万円を活用して「初めての子育て支援事業」を行っています。この予算の規模の拡大について質問し、大臣からは、全体として優れた取り組みの横展開をする段階であり、今後更にそれを広げる段階になったら財政当局とも規模の拡大について相談していくと前向きな答弁がありました。
・地域の商工会議所等の団体や、結婚支援に取り組む企業やNPO法人等に対して、地域少子化対策重点推進交付金を直接交付するべきではないかと質問したところ、現在様々な主体で出逢いの機運の創出に取り組んでいるが、自治体が地域の実情に応じて企業や団体等と連携して取り組んでいくことが重要であると回答がありました。
・祖父母等から、結婚子育て資金を一括贈与する場合に、贈与税の非課税措置が受けられる制度があるが、活用状況はどうか確認したところ、制度が創設された平成27年4月以降今年1月末までで、信託契約5040件、信託財産の設定額で126億円の実績があるとのことでした。こうした税制の活用のみならず、夫婦・共働き世帯に対する新たな税制度・社会保障制度について構築していくべきと意見しました。
２．働き方改革について
・2月に始まったプレミアムフライデーについては消費喚起が主眼となった事業だが、大臣も参加しての感想を確認したところ、大臣は新宿の百貨店を訪れ、イベント等に参加されたとのことです。こうした取り組みがあると、仕事を離れて自分の中に内在していた思いが湧きだしたり、若い人にとってはやりたいことなどを再確認したりと、仕事とライフワークを整理していくきっかけになることを期待しているとの回答がありました。
・地方の中小企業などが月末の金曜に休みを取りづらいことや、月曜がブルーマンデーと呼ばれたり、自殺件数が増えたりすること等を考えると、プレミアムフライデーで金曜に限らず、シャイニングマンデーという月曜日の午前中ゆっくり出勤できるようにする等、企業が柔軟に選択できる制度にするべきではないかと指摘したところ、プレミアムフライデーの制度は、金曜日に限定している訳でないため、シャイニングマンデーにつながるよう、企業ごとに柔軟に制度活用してほしいとのことでした。
・私が同じく事務局長を務める地方居住推進議員連盟では二地域居住の推進を提言しましたが、地方で子育てなどをするために、地方に移住しても都市の企業で働き続けられるようテレワークの推進などを進めてもらいたいと私からも要請しました。
・女性が子育てと仕事を両立しながら柔軟に働くことができる社会を目指すため、長時間労働にならないよう気を付けながら、副業兼業をはじめとした柔軟な働き方を推進すべきと指摘しました。大臣からは現在検討会で検討を進めており、3月末に取りまとめる提言でも副業兼業を推進していくと前向きな回答を頂きました。
・多くの子育て中の女性は非正規雇用で働いており、女性がライフステージに応じて活躍しやすい環境を作る観点からも、非正規雇用の待遇改善が必要との認識を示し、大臣に要望しました。
３．子ども食堂について
・子ども食堂は、いわゆる経済的に貧困の状況にある子供だけではなく、団らんや、栄養ある食事に欠ける子供たちの居場所として、今、全国各地に子ども食堂が増えています。私も地元で視察させてもらった経験を基に、政府として、子ども食堂に対してどのような支援策を行っているのかを確認したところ、直接的な子ども食堂に対する補助金というものはないものの、子ども食堂には様々な機能が期待されており、内閣府、厚生労働省で様々な補助メニューを活用しながら財政支援をはじめ様々なバックアップをしていきたいと考えていると前向きな答弁を頂きました。
以上のように、これまで婚活・街コン推進議員連盟や、地方居住推進議員連盟で事務局長として取り組んできたことをベースに今回は質問を展開しました。今後と、結婚対策含む少子化対策、働き方改革、子ども食堂など精力的に取り組んで参ります！
衆議院議員 石﨑徹
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