大河津分水なくしてNGT48なし?

皆様、あけましておめでとうございます。本年もブログ・メルマガ・facebookなどで様々な情報を皆様にお伝えしていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 さて、新年最初のブログは新潟で華々しくスタートしたNGT48について、ファンの一人として、ちょっと違った観点、すなわち新潟の治水インフラの観点から見てみたいと思います。
 先日10日に万代シティの中心に、NGT48劇場がオープンしました。AKB48の姉妹グループで、国内では4番目、日本海側では初めてのグループとなります。
 
 今回のブログはタイトルのようにNGT48劇場があるラブラ2から約40キロ、信濃川上流に位置する長岡市・燕市にある大河津分水路がNGT48に密接に関係するという内容です。実は、その専用劇場がある万代シティ付近は、大河津分水路ができる昭和初期までは信濃川の底だったのです。
(ビルボードプレイスさんとNSTさんの間に挟まれる私の新潟事務所も川の底にあったようです)

 昨年は43名もの死者・行方不明者を出した大水害「横田切れ」から120年の節目の年でしたが、日本一の大河である信濃川は、頻繁に水害を起こす川でした。明治元年の大水害を機に、第一期工事が始められました。信濃川の流れを燕市で分岐し、長岡市寺泊で日本海に繋げる大工事でした。これにより、信濃川河口部への流水量が減ることや、分水地点に堰を作ったことで、河口部への流水量の調整ができるようにもなりました。

 昭和初期には、別添の写真の赤線の部分だった信濃川河口付近の川幅が、現在のように300m~800mと大幅に狭くなり広大な市街地が新たに利用可能となりました。万代地区も、その時にできた土地がかなり含まれているのです。
この大河津分水路がなければ、万代地区もなく、NGT48劇場も造れないという訳です。
 
 現在、この大河津分水路については、さらに機能を強化するべく分水路河口部の更なる掘削や堰の改修事業などが継続しています。
実は、今回の工事は戦後最大の水害にも持ちこたえられるよう改修を行っています。近年でも、昨年の鬼怒川や宮城県内での河川、十津川など想定を超えた水害が多発しています。そこで、新たな改修事業を進めていく必要性はより高まって参りました。
今年は平成44年までの事業工程の2年目となります。44年までの全体では、事業費は1200億円と見積もられています。初年度27年度は、国費として分水路改修に約14億円が計上されました。

 現在国会では今年度の補正予算と来年度予算が議論されていますが、そこでも大河津分水事業に対する予算がしっかりと認められるよう、全力を尽くしたいと思います。
(ただ、最近の予算委員会では予算審議といいながら、予算に関係のない感覚とか感情とか、ネット情報などを用いての「揚げ足取り」のような質問が野党さんから数多く出されていることは非常に残念でございます)

「新潟」という地名にも表れていますが、先人達が長い時間と労力をかけながら水と戦い続け、新しい潟の上に築いた地域である新潟。
今後も様々な治水が必要な地域であり、単純に「コンクリートから人へ」というスローガンでは新潟の発展はありません。「コンクリートも人も」必要なところにはしっかりと予算を回していくことが必要です。
これから新潟の若者文化の中心となるNGT48劇場も、そうした治水の歴史の延長線上に位置していて、今後も日本一の大河信濃川を上流から治水していかければ物理的に維持出来ないのです。

こうした治水インフラの観点から見たNGT48はいかがだったでしょうか?

私もファンの一人としてNGT48を国政において様々な面から応援させて頂きたいと思います!


NGT48をこよなく愛する衆議院議員 石﨑とおる

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