第十一回 みらいへオーケストラ

再び一つにまとまった北宇治高校吹奏楽部。部員たちにも笑顔が戻る。真由に感謝の気持ちを伝える久美子。しかし真由本人はその言葉を素直に受け止められないのか表情は晴れない。やがて、久美子にも自分の将来を考えるリミットが近づいてきていた。そして麗奈は――。


「(久美子)じゃあ、私たちも始めますか」
「(真由)久美子ちゃん」
「ありがとね。真由ちゃんのおかげで、全国行けた」
「…本当に?」
「え?」
「本当に…そう思ってる?」
「うん。もちろん」
ますますベッタリと、真由ちゃんに粘着される久美子ちゃん!相変わらず黄前部長って、ちょっと変わったタイプから愛されちゃってるのね〜?まぁつまるところ、類は友を呼んじゃってるんじゃな〜い…!?