11 ミレーユ・グランジオン

アルスの鑑定スキルで、ミレーユには化け物級のステータスが備わっていることが分かった。 なんと、ミレーユの正体は今は亡きミーシアン元総督の参謀だったのだ。 その悪評を知っていたリーツは家臣にすることを反対するが、アルスはリスクを承知の上でミレーユを採用。 だが、実際にローベント家に来てからのミレーユは問題ばかり起こし、周囲の人々は不満を募らせる結果に…。 それに対しミレーユは、自分の実力を見せるべく、模擬戦を提案する。


「(リーツ)もう我慢ができません!」
「(アルス)…」
「アルス様には大変失礼だと重々承知で申し上げますが、ミレーユは家臣としては不適格だと思います。今日も仕事を放り投げて、部屋で昼間から寝てましたし!練兵場でも兵の仕事にやる気を感じないという声が、多々上がっています!態度を改めるように指南すると…《(ミレーユ)人間、そういう気分の時もある!》…とか何だとか言って、全く反省しません。彼女はローベント家にとって、間違いなくマイナスの存在です!」
「またですか…」
能力は高くても、勤労意欲は低そうなミレーユさん!というか自分の才覚を自覚してるからこそ、こんな仕上がりになっちゃってるのでしょうか?自己評価と人間性は、反比例するといいますものね…!?