第11話 ジェイドの遺言


空間転移能力を駆使したギザルムの波状攻撃に攻めあぐねるロイド。戦いの最中、偶然吹き上がった水蒸気の目隠しに新たな気付きを得たロイドは、剣による物理攻撃を試すことに…。その目的は、ギザルムに奪われたジェイドの能力の術式を解読し、研究するため魔術を吸収する「吸魔の魔剣」を使うことだった。


「(ロイド)…《さて、もう少しアイツの攻撃に対して効率的に立ち回れないものか…1つ目は、魔槍。いろいろバリエーションはあるようだが、基本は同じ。結界の1〜2枚は余裕で貫通。超火力、超高速。くらうと、まず即死。だがまぁ、強力な結界で常にガチガチに固めていれば、問題ない…とっ。防壁に頼って動くと、これがくる。2つ目、呪言》」
強敵とのバトル中でも、冷静に戦力を分析する第七王子!戦闘で負ける気がしないからこそ、この余裕なのでしょうか?それとも探求者として、勝ち負けは二の次なんてことは…!?