11 オール・オア・ナッシングス Schmitt Trigger


快進撃を続けるチーム「スリーピングアウル」は、いち早く選抜通過まで駒を進め、プロリーグ参加を果たす。一方、瞬たちは苦戦を強いられ、一度も負けを許されない危機的状況に立たされてしまう。宿敵「スリーピングアウル」との負けられない戦いに挑む瞬は、先日の一件以来、会うことを避けていた美桜と顔を合わせる。そして、兄妹の大切な約束を交わす。悠宇もまた、マネージャーからの言葉に苦悩し、揺れ動く。チームのため、瞬のために悠宇は決断する。


「(内嶋睦生)やあ、瞬くん」
「(瞬)ん?睦生くん」
「…」
「あっ…!あ…あの…あの時は…」
「大丈夫。わかってるから。それより、自転車はわかった?」
「えっ?」
「あのあと、アパートに届けといたんだけど」
「ああ…ありがとう」
睦生くんの言葉に踊らされまくりの、瞬くん!こんなポッと出のゲーマーの話なんて、聞く耳持っちゃダメだよ?幼なじみのお姉ちゃんの言うことが、絶対で正しいに決まってるんだから…!?