最強の2人 戻れない青い春
2018年6月、両面宿儺を己の身に宿した虎杖悠仁。2017年12月、祈本里香の呪いを解いた乙骨憂太。そして更に時は遡り2006年(春)—。高専時代の五条 悟と夏油 傑。呪術師として活躍し、向かうところ敵のない2人の元に、不死の術式を持つ呪術界の要・天元からの依頼が届く。依頼は2つ。天元との適合者である“星漿体(せいしょうたい)” 天内理子、その少女の「護衛」と「抹消」。呪術界存続の為の護衛任務へと赴くことになった2人だが、そこに伏黒を名乗る“術師殺し”が“星漿体”の暗殺を狙い介入する…。後に最強の呪術師と最悪の呪詛師と呼ばれる五条と夏油、道を違えた2人の過去が明かされる―。

五条 悟:中村悠一 夏油 傑:櫻井孝宏 家入硝子:遠藤 綾 天内理子:永瀬アンナ 伏黒甚爾:子安武人

第25話(第2期第1話)「懐玉」

行方不明者が多発する曰くつきの洋館の調査に派遣された術師の歌姫と冥冥。洋館に潜入し、呪霊の結界術に気づいた二人は、結界を破るための行動に出るが、突如建物が崩れ始めてしまう。宙に放り出されたその瞬間、目の前に現れたのは―。2006年。最強の2人の、もう戻れない青い春が始まる。


「(夏油)…《その夏は忙しかった。昨年頻発した災害の影響もあったのだろう、ウジのように呪霊が湧いた。祓う、取り込む、その繰り返し。祓う、取り込む。みんなは知らない、呪霊の味。吐しゃ物を処理した雑巾を、丸飲みしているような…祓う、取り込む。私が見たものは、何も珍しくない周知の醜悪。知ったうえで、私は術師として人々を救う選択をしてきたはずだ。あの日から、自分に言い聞かせている。あの日から…》」
降伏させた呪霊を飲み込んで取り込む、夏油くん!感想を聞く限り、絶対に体験したくない味わいみたい?やっぱり除霊の際には、口直しの飴やガムが大量に必要…!?


「(冥冥)心霊スポットの類いは、とかくうわさが広まるのが早いからね。特に最近はインターネットによって、信じられないくらいのスピードで広まってゆく。結果、私たち呪術師の出番も増加傾向にあるわけさ」
「(歌姫)それ以外にも、学校帰りに行方不明になった小学生3人、その親族、警官、その同僚、友人と、行方不明者をたどるとあの洋館にいき着き、被害に遭っている可能性があります。一刻も早く元を絶たなきゃですね」
「総監部も、そう判断したから私に調査を依頼したんだよ。決して安くないギャランティーを払ってね」
「また吹っかけたんですか?」
「人聞きが悪いよ。交渉したと言ってくれ」
第2期の舞台は、2006年(春)に!あの人もこの人も、若い頃からトガッてたみたい?みんなみんな、どこかで聞いたことある名前ばかり…つまり呪術界は、狭い世界ということ…!?