《第一〇領域》(マルクト)で唐突に始まった殺し合い—— ひとり、またひとりと消えゆく準精霊たち。 生き残った者たちも、最後のひとりとなるまで飽くなき戦闘を繰り返す。 そして動き出した白の女王…… 強者のみが生き残る血の凶宴は、佳境を迎えようとしていた—— 緋衣響という協力者を得て、混沌とした戦場を軽やかに渡り歩く狂三。 そんな狂三の目に映ったのは、隣界に辿り着いた際にも邂逅した一匹の猫。 いるはずのない猫を追い、辿り着いた先にあったものは知り得るはずもなかった真実…… 果てなき殺し合いバトルロイヤルの末、巡り逢う『最悪』(くるみ)と『最凶』(クイーン)。 時崎狂三の《戦争》(デート)、その先にあるものとは——


時崎狂三:真田アサミ/白の女王:大西沙織/緋衣 響:本渡 楓/蒼:伊瀬茉莉也/指宿パニエ:日高里菜/佐賀繰唯:瀬戸麻沙美/土方イサミ:藤原夏海



「(狂三)えっ…あら、猫さん?」

「(緋衣響)はっ?えっ、猫?」

「ええ、あちらに…」

「狂三さん、猫が好きなのはわかりますが、しっかりしてくださ〜い」

「…!」

「隣界に猫なんて、いませんよ〜?」

「いえ、本当にいましたわよ!撫でましたもの!」

「うっそだ〜」

「それなら、証明してみせますわ!」

「あっ、ヤバい、この人本気だ…狂三さん、ちょっと待って!まだ戦闘中なのに〜!」

猫が絡んだ途端ミステリアスな仮面が剥がれてしまう、狂三さん!ギャップ萌えですわ、あざとかわいいですわ?個性が強すぎて周囲のキャラが霞んじゃってますが、そんなところも魅力的でしてよ…!?