はじめに、平素より東北大学男子ラクロス部を応援して下さる全ての方へ感謝申し上げます。

自分の率直な思いを書きました。冗長な文章になってしまいましたが、お付き合い下さると幸いです。





あと2日で2024東北地区学生ラクロスリーグが開幕する。

とうとう自分にとって最後のシーズン。

市陸で戦う3度目の開幕戦。

長い様で、これまであっという間だった。

今日までの全てを一瞬に刻む場所に辿り着こうとしている。





しかし、決して輝かしい日々では無かった。




新人戦winterをBチームで出る事を告げられた時。

2年でAチームに入るも、4年の先輩方の足を引っ張ってしまった時。

コーチに言われたプレーが出来ず、自分にキレては反省して毎日青葉山グラウンドから駐輪場までの帰り道で泣いていた時。

毎日止めるか死ぬかの状態でシュー練していた時。



そして3年生、2023年11月11日。
GPLとして、下級生幹部としてやれる全てを尽くして挑んだ2023全学で活躍も出来ずに敗退した時。





自分はゴールに立つ資格がない

自分はコートに立つ資格がない

自分は45番を背負う資格がない





何度挫折したか

何度どん底を味わったか

何度迷惑をかけてきたか

きっと同期が一番知っていると思う。





思い返すと、心穏やかな日は1日も無かった。

自分の周りには常に風が吹いていた。

それは風の強く吹く場所に飛び込んだ事もあれば、自分で風を起こそうともがいた事もあった。





時に立っていられない程の向かい風もあった。





でも、風が強く吹く場所から離れなかった。

向かい風だと諦めず、風向きを追い風に変える努力をした。

その結果、穏やかな道のりでは辿り着けなかった場所にいると思う。





学生ラクロスの世界は、常に刺激に満ち溢れている。

ここに身を置くだけでもある程度の風の吹く場所にはいられる。

ただ、貪欲に頂を目指せば、そこには更に強い風が吹いている。





周りの評価も山の風向きと同じで、割とコロコロと変わるものだ。

調子の良い時は人がついてくるし、評価も勝手に上がる。

悪い時は自然と人が離れていくし、練習すればする程下手になると感じる時も数え切れないくらいあった。





今だって、同期Gの竜矢がめちゃくちゃ上手く自分がどれだけ試合に出させてもらえるかわからない状況に置かれている。





それでも、上手くいかない時に絶対に穏やかな場所へ逃げない。

周りの風向きを変えさせるまで踏ん張って踏ん張って登り続ける事が重要だと学んだ。





自分を曲げるな、誰にも負けるな。

いつも唱える言葉です。






何度失敗をしても、どんなに大きな過ちを犯しても、どんなに無様な姿を晒しても、それでも挑戦し続ける者にだけ吹く風は必ずある。



舞台に立ち続ける者にのみ当てられる光がある。



殻から出ない者には風は吹かない。

舞台に立たない者にはスポットライトは当てられない。





より風当たりの強い場所へ。

もっと風を起こせる存在へ。

そしてそれを追い風に変えていける強さを。





注目を浴びる。

目立つ。

その視線を応援に変える。





残された4ヶ月ちょっとの間、自分や東北大学男子ラクロス部が、台風の目と成れる様に全力を尽くします。





「地方が関東に勝てる訳がない」という先入観や偏見という逆風と闘ってきた歴史が、東北にはある。

その全てを背負って、追い風にして、歴史を塗り替えよう。





山頂にはいつも強い風が吹いている。

俺は頂からの景色をこの仲間と見に行きたい。





開幕戦まであと2日。

全学一回戦(vs関東一位)まであと98日。

全学決勝まであと126日。






"拓く"

#45 光田将都