32期の吉原佑馬です。
初めに、平素より東北大学ラクロス部を応援してくださる保護者の方々、OBOGの方々、その他関係者の方々に感謝を申し上げます。
ぶっちゃけた話、以前はラクロスも自分も嫌いでした。
いきなりこんなことをいってしまって本当にすみません。
実は、高校までの自分は他の東北大生と同じように、やると決めたことに一途な性格だったと思います。
そんな自分が、大学にはいって全身全霊でやろうと決めたラクロスにはまったくコミットできない。
ひたすら足が遅く、フィジカルもない。
いくらクロスワークとかショットとか練習しても、1on1が出来なければそこまでたどり着かないので無駄。どうやったら活躍する自分が想像できるんだ?
理想の自分と現実が大きく乖離しており、それがイヤでイヤで仕方がなかったです。
一時期はラクロスの事を考えているときは憂鬱で、それ以外のことをしているときは元気。もともと自分がどんな性格だったか分からなくなってしまうほどでした。
一度休部、復部としてみるも、マインドが変わっていなかったので当然状況は変わりませんでした。そんなに辛くても、辛さを乗り越えて変われずにずるずると3年を過ごしていました。
今振り返ってみると、一度挫折したことに対して、もう一度がんばってそれでまた大失敗したらもう立ち直れないんじゃないかと怖がっていたのだと思います。
人間、初めて失敗するよりも同じ失敗を二度繰り返す方が怖いです。
だから、自分の意思が入ることに積極的に取り組めず、他人が決めたメニューをこなすだけでもう一度失敗しても心が折れないようにしていたのだと思います。
しかしあるとき、「もういいや」と何かがプツンと切れたように感じました。
というのも、復部するときにりょうた(32期井上椋太)からかけられた言葉を唐突に思い出したのです。
『チャレンジしてだめだったら2回目退部すればいいじゃん。人からなに言われようが今後の人生に関係ないから』
思えば、このころにはなにも期待されていないポジションになってしまったのです。自分がもう一度部活を辞めることになっても、誰も気にしないしまた他の事をすればいい。
ちゃんとやっている人からしたら自分勝手で配慮のかけらもないと思います。
それでも、ただただエネルギッシュな言葉を思い出し、なぜか心がすっと軽くなったのを覚えています。
この心境の変化は、あれだけ重かったアクセルを再度踏むのに十分でした。
ただ、12月の時点で「開幕戦に出場できる可能性は3%もない」とBコーチのりょうがさん(30期 諸星遼河)に言われるくらいまずい状況ではあったので、マインド面で何かを大きく変える必要がありました。
相談した結果、
①一人の世界にこもってしまい、悩みや課題点を共有しない。
②取り組むところを絞らず、ぼやっとしたイメージでがむしゃらにやってしまう。
という二つの癖が足を引っ張っているのではないかと考えました。
それからは、頭の中をすべてひっくり返して見せるみたいなイメージで、課題点や意識点をインスタでできるだけ恥ずかしがらずに公開して、常にけんせいやしゅうさんからFBを得るように意識してやっていきました。
また、なんでもかんでも習得しようとする万能主義なところがあったので、以前はシュー練一つとっても、あらゆるコースのあらゆる打ち方をまんべんなく打って終わりという感じでした。今は目指したいところをはっきりさせ、その目標のために必要最低限なことだけを優先的に集中してやるようになったと思います。成長が実感できるので楽しいです。
最近は、がんばってるねと声をかけてくれる先輩方や真夜中なのにNCAAみようと誘ってくれる仲間やコーチ、坂ダッシュ仲間や熱中症の死に際を救ってくれたスタッフなど、ほんとにいろんな人のお世話になっていると感じて、その期待に応えたいという思いも芽生えてきました。
そして、明確に期待に応えることのできる舞台が開幕戦。
4年間でどんな紆余曲折があっても、最終的に目指すところは同じだと思います。
全学で活躍するために、ここから一皮も二皮もむけて、このブログの思考さえも変えながら一途に頑張りたいです。
ラクロス部は「住めば都」だと思います。主張の強い同級生や怖い先輩などでイヤになってしまうこともあるかも知れません。しかし、受け身ではなくこちらから積極的に働きかけさえすれば、それを倍にして返してくれるすごい集団だと思います。
そんなラクロス部のみんなのために、まずは開幕戦で恩返しがしたい。
そして、来る全学1回戦を突破しましょう。
残りの期間そのためだけに尽くします。
最後に、
ぶっちゃけた話、今はラクロスも自分も割と好きです。
”拓く”
32期 MF 吉原佑馬