31期ASの山下祐芽です。

まず初めに平素より東北大学男子ラクロス部にご声援、ご支援いただいた方々、大会運営に尽力していただいた皆様に心より御礼申し上げます。

引退後は前より穏やかな日常に少し戸惑っている面もあります。

ラクロス部に入部してから、私にはたくさんの変化がありました。全く見なかった天気予報を毎日確認するという小さい変化から、もっともっと大きい変化まで、たくさんありました。
何を書こうか内容に困りましたが、これを機になるべく素直に部活について振り返ってみます。
みんなの悩みに比べたらちっぽけなものかもしれませんが、暇な人は読んでみてください。


これまで中高と部活をやってきたのですが、頑張ってもせいぜい弱小校にいるちょっと強い人くらいにしかなれず、強いチームに在籍したことがなかった私はスタッフとして日本一になれるという目標に惹かれて入部しました。

1.2年生の頃は自分がスタッフをしてることがなんとなく恥ずかしくて地元の友達にはずっと隠していました。

入部当初は何もわからず言われたことをやるのでそれなりに精一杯になっていました。
時間が経って仕事に少し慣れてきた頃、結構大きい悩みができました。
それは「スタッフとしての頑張り方」でした。
スタッフとして、どの方向に向かってどんな頑張り方をすればよいのかが全くわかりませんでした。ありきたりな表現になりますが、自分がどんなに頑張っても一点を取ることはできないし、無知が故にスタッフの仕事ってめっちゃつまんないなと思った時期も正直ありました。

今のスタッフには少ない気がしますが、自分にとってこの部活でモチベーションを見出すのはすごく難しいことでした。
なんでこの部活に入ったの?という質問をされても、この部活に必要とされていないという意味なんじゃないかとも思っていました。
その辺から仕事をしていても「まぁ、これあんまり意味ないし、、」と自分を正当化する言い訳を探すことで逃げていました。
あまり人に相談事をする性格でもないのでそれについて自分の心の中でぼんやりと、でもずっと悩んでいました。
そんな部活が楽しい訳もなく、練習に行って時間までただ耐えるみたいな日々が続き、なんでこの部活にいるんだろうと思い始めてきました。


この悩みに対して自分が劇的に変わった出来事は特になかったですが、小さなきっかけはありました。
ある人の引退ブログでした。
ざっくりした内容でいうと「楽しむために努力する」「自己満足でいい」というものでした。(勝手に出してすみません。)
このブログを読んだとき、こんな自分でも部活での存在意義が見出せるかも!と思ってすごく勇気が持てたし、なんだか少しわくわくしました。
そのあたりから気が滅入りそうになったらブログを思い出し、本当にささいなことで少しずつ前向きになれるようになりました。

・練習データ流したら数人だけどスタンプ押してくれたとき

・ボールアップの時に一回でめっちゃボール持てたとき

・新歓で会った子がわざわざ他の部に入るという挨拶とお礼しにきてくれたとき

・荷物運搬のスプシを少しだけ変えてみたら気づいてくれた人がいたとき

・マーカーで真っ黒に汚れたホワイトボードを家に持ち帰って拭いて綺麗にしてみたとき
(これは誰にも気づかれませんでしたが)

ささいなことばかりですが、確実に自分が部活をする上でのモチベーションになっていきました。
この頃からやっと友達にも大学の部活でスタッフをやってると少しずつ言えるようになってきました。(おそいですね)

言い訳をすることはとても簡単で、言い訳のバリエーションなんて無限にあると思いますが、ある朝目覚めたらものすごいやる気に満ち溢れていて、その日を境にめちゃくちゃ頑張れるようになったなんてことはほとんど起きません。
楽しむためにも一定の努力は必要なのだと思います。むしろ全く努力してないものに対して楽しいと思うことは難しい気がします。
内容はなんでも良くて、自分が少し興味あるものからいろんな挑戦をしてみました。
私の場合、こんな感じの小さい自己満足の積み重ねで少しずつ気持ちが楽になりました。

最終的にASの仕事が自分にとってめちゃくちゃ楽しくて面白いものになりました。
(そうは見えなかったかもしれませんが…)
いろんなデータを出したり、データについて考える時間はものすごく面白くて、チームの見えてない部分を見つけられるかもと思うとやりがいを感じたし、できたばっかりのユニットでいろんなことに挑戦できる環境も自分の性格に合っていました。
ASでの具体的な活動は引継ぎに書いたのでここでは書きませんが、特にラストシーズンはこれまでやってみたかったことをかなり実現できました。新しいTS組織を作ろうと言ってくれたゆうかと同期スタッフ、やりたいことを提案したときにやってみようと言ってくれた士門はじめとする幹部の皆、たくさん話を聞いてくださったコーチの方々には本当に感謝しています。


最後に、
4年生のある日、後輩と話している中で「スタッフをやっていることがバカバカしいと感じる」と言われたことがありました。
ある意味で正解だからかもしれないし、自分も似たような気持ちになった経験があるからかもしれませんが、ものすごく悲しくなりました。それと同時に今の自分はこれを言われて悲しくなるんだなぁとも感じました。
自分なりに何かに取り組んでいれば、見つけてくれる人がいるし、手を差し伸べてくれる人がいるのがこの部活の良さだと思います。
何を頑張ればいいかわからない人は自分のペースで目の前の小さいことから挑戦してみるのもいいと思います!


ブログでは美化して書いてしまいましたが、同期、先輩、後輩に多大な迷惑をかけた4年間でした。関わってくださったすべての方に心からお礼申し上げます。

スタッフの先輩にはたくさん助けていただきました。元気がない時に焼肉奢ってもらったり、いろんな話ができたおかげで頑張ることができました。
特にASの先輩には大変お世話になりました。正直最初は、なんか雰囲気たのしそうだなぁと思って入りましたが、本当に良い経験をしました。ありがとうございます。

後輩には毎日元気をもらっていました。くだらない話に笑ってくれたり、ご飯誘ったりしてくれて嬉しかったです。来年も陰ながら応援しています。

同期には意味不明な質問をすることも多かったけど馬鹿にしないで答えてくれてありがとう。とんでもない時期にインホームの意味を聞いた時も優しく教えてくれてありがとう。
最後悔しかったですね。

清さん、えいしろうさん、たいちさん、れおなさんには特にデータの面でお世話になりました。知識のインプットからフィードバックまで手伝っていただいて、本当にありがとうございました。
 


プレイヤー、スタッフに関わらず、後輩の皆さんが来年、再来年と自分の満足のいく時間を過ごせることを願っています。

約4年間ありがとうございました。





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31期 山下祐芽