さて、つづき。

参道を歩いて到着したのは「滝尾神社」

 

 

 

初めて参拝したのは、もう10年前になると思う。

 

-------------------------------

 

そんな森の中の奥の院なのに、ここも海の影がある。

 



田心姫は、多紀理毘賣(たぎりひめ)ともいい、
鹿児島県の加紫久利神社(かしくりじんじゃ)に祀られています。
由来では、天照大神の娘。

タギリは、霧の神。

野の神と霧の神を想像すると、とても神秘的。

 




どうやら隼人が気になっていたのですが、阿多隼人などと
よばれる人がいるように、宗像三女神の田心姫のルーツは、
鹿児島県に深い縁があるようです。

 

 



ところで、鹿児島県出水市は、ツルの飛来地で有名なんだとか。
鶴か~。そうなのか~。

日光は、「樹木」の「木」が重要なことがあると思っていて、
なぜ、郡山の土蜘蛛はヤマトタケルによって
退治された後、槻木(つきのき)を植えられたのか。

宗像大社の家紋

また、宗像大社のご神木は、楢(ナラ)の木である。

先住民を退治して木を埋めるというのは、度々、伝説で聞くのですが、
熊野大社も梛(なぎ)の葉であるように。

植物や木を神とすることに、何か深い意味があるような気がする。

 なぜ日光に海民なのかわからないねぇ。

ホツマツタエによれば、ルール違反?をしたモチコ・ハヤコ
という女性だと解釈される。
(違う解釈もある)
天照大神の側室にいた女性(巫女?)が宗像三神になっている説がある。

スサノオと関係をもち、遠い島に流されたと。


しかし、罪を軽くしてもらったのだが(瀬織津姫により)、
女性(巫女同志)の恨みが悪い念となって蔓延したと。


それが「ハタレ」の正体だと説明されるのだという。

 

 


 
 

※影向石:影向とは神仏の仮の姿をとって、この世にあらわれること。
空海が820年この地にきて、奥の大岩のあたりで神霊の降下を祈願したところ、
美しい女神が現れたと伝えられる。(看板より)



「影向とは、神や仏が借りの姿で現れる権現と同じ意味があるが、
縄文語やアイヌ語を源とするクル(kur)は、
影や霊、人の状況と関わる言葉。

空の影は雲。「nis-kur」、隣人は「aw-un-kur」、
内陸の人「ya-un-kur」という
ふうに「なになにの人」と接尾語的にも使われる。

アイヌ(aynu)とは、肉体をもった現身の人間という語を意味する。」

※日本国つ神情念史「トベ達の悲歌」津名道代著より

奥の院が聖なる地になっているのは、影にあるから。
影は見えない世界で、それが霊なのだから、「クル」と言った。
奥にあるお社は暗いけど、必要な場所。

 

 

三本杉と無念橋:

 

三本杉を通りすぎてご神体の女峯山を遥拝するため、
自分の身を清め俗界と縁を切ることを意味する橋であったがいつの頃か、
己の歳の歩数で渡ると女峯山山頂上奥宮まで健脚で登ったことに
なり願がかなえられると言われるようになり、「願い橋」とよばれる。

 



江戸時代では日光修験の中心地であったところから修験者たちの
足腰の鍛錬のための修行が原因で伝承が生まれたのであろう。(看板より)

 

大きな切り株がすごかった~。

 

 

 

奥に映っている石の写真が下↓のこと。

 

 

酒の泉
(この時は、履られてました)

 


 

 

本宮の清水(昭和24年の地震で消失)、
薬師の霊水とともに日光の三霊水のひとつ。
空海がこの泉の水を汲んで神に捧げたと伝わる。

この泉には酒の味があるといわれ、
道帰って元水として酒を造ると良酒ができるという。


栃木県内に酒造講というのがあり、春秋に祭りがおこなわれる。

 

 

ここのお稲荷さん、とても神秘的でした。

 


空海伝承が多いですが、実際、空海がここにきた痕跡はなさそう。

-----------------------------------

神社の入り口の横に、高徳神社があり、ちょっと離れているのですが、

ミズハノメがいます。

 


兎と亀・・・と思っていたら、兎ではなく蛙らしい。

 



水神なので、爬虫類ってことだ。


以前、兎だと思って妄想しまくってましたが、違うみたい。
でも同じ水神としては兎も蛙も同じです。

それでこちらは、ミズハノメなのですよ~。
吉野の丹生川上神社のご分霊。


なぜここに移されたのかわかりません。前は別の場所にあったそうです。
 


帰る時に、繋ぎトンボというのですか?
仲良しトンボが飛んできた。近くの垣根にとまる。
これって交尾するところだったりして!?

尾がくっついて飛んでいたので、
トンボは交尾中になるとハート型になるんですよ。
 

秋津島といわれたトンボ。
邪魔をしないように、その場をサ~と去りました。
(そのくせ写真はしっかり)


 
気になった山。

今回の滝尾神社は、精霊に囲まれていた感じで平和でした。

ということで、さくっと日光の猿麻呂はおしまい。

過去記事が(以前のgooブログ)を解約したので、
どんどんこちらにまとめていきますので、
次は、どこに飛ぶのかな~。