ふと、ある事に気づいた。
勝手な考察ですけど。

何度も登場している大伴金村の子、大伴佐手彦
(537年~550年頃)

大伴佐手彦の「て」は主に「手」を当て字としている。
※指・手のひら・手首・腕などにいう。
古くは枕草子の歌に「手」がある。

佐弖彦とあっても「手」が正しい。

しかし、アテルイなど多くは貴族、豪族ではない
先住の人には「弖」をあてるようだ。

記録をする人が異なる民族(先住民)に対して使うからだろう。

これ重要。
弓月というツクヨミの存在を知っている者が
主に歴史編纂をしていたとしたら?


どんなまつろわぬ民も、月につながってしまうことになるよね。

そんな裏の歴史の読み方、あるんだろーか・・・

なので月神につながるのか調べてみたら、
結論、月だった。オエー

 



やっぱりそうだった。

かといって、アテルイがその末裔ということではないでしょうけど…。
この「弓の人」がどんな人をさすのかを妄想。

実は、この弓(弖)の語源は、
「氐(てい)」だった。

 

・・・てい?

 

※ピンク色の部分が氐の範囲(wikipedia)

 

かつて中国の青海湖(現在の青海省)周辺に存在した民族。

 



チベット系というのが有力で、紀元前2世紀ごろから青海で遊牧生活を営んでいた。
近くには同じく遊牧を生業とする「羌族(きょうぞく)」がいた。

羌は、「羊に足をつけた」

氐族は、自らを古の槃瓠(ばんこ)の後裔と称し、
春秋戦国時代より現在の陝西省から甘粛省南部にあたる
地域に暮らし自らの王を戴いていたとされる。

※クンルン山脈
 

チベットあたり、
クンルンや天山とか。

これが大陸の遊牧民のルーツになっていく。
今まで書いてきた過去記事がすべてつながるので、
思い出しながら、考察してみます。

長いので眠くならないように・・・・おやすみ

 

 犬族との関係

 

 

氐族は、青、白など服の色に基づいて部族名があるという。
特に赤と青の衣服を好んでいたというが、神楽舞の色と同じ。

 

 

※慈恩寺舞楽(山形県)

赤の陵王

 

※青の納曽利

赤と青は沈静と躍動のバランスがある。火と水。

※関係者より中国の赤、朝鮮の青とも言われる。

そして、
槃瓠の「瓠」は、ひさご=ひょうたん

卵の始祖伝承とつながる。→新羅系(白のシンラ)
盤古神話では、宇宙全体は一つの大きいタマゴのようだった。

 



この盤瓠(ばんこ)は、犬の伝説があり、
南総里見八犬伝はこの盤瓠伝説をもとにつくられた。

 



※伏姫神と犬江親兵衛。歌川国芳

舞台は千葉県。

 


 

若い時、友人と千葉県の富山(とみさん)という
山へ行った時に、立ち寄った所でした。

 



伏姫洞窟

 

※犬塚


南総里見八犬伝を書いた滝沢馬琴は、
ここへは来たことはないそうです。
後になって実際に洞窟が発見されたと(人工の洞窟)

現在は中に入ることができませんが、入口近くまで見ることはできるので、
小説が好きな人は必見でしょう!
8つの玉が治められているそうです。

関八州という関東地方の各県を表しているので、
八犬伝は、それぞれの関東(武蔵)に共通する話でもあります。

さて、その犬は、中国では
五彩の毛をもつ槃瓠という犬
犬をトーテムとする民族。

あれ?
ひょっこりひょうたん島の話でも、
犬の王国だったよな~・・・


ローマのロムレスも同じ。
藤原秀衡の狼に育てられた子など
この伝説に登場する王は、黄帝の曾孫。
→黄色の人なのだ。

 



そのチベットは「吐蕃(とばん)」とよび、
その祖は、鮮卑(せんぴ)という。

鮮卑の漢字をよくみれば「羊と魚」
もうそうでしょう。

 

岩手県花巻にある兜跋(とばつ)毘沙門天の「とばつ」もチベットのこと。
とばつ→とばん。

 

※花巻市観光協会



この吐蕃、

強い民族とされ大陸では恐れられ、匈奴のように見られた。
西は烏孫を攻撃、東は扶余を攻撃。

 

※吐蕃王国があった梅里雪山・ 卡瓦格博峰(カワクボ)の

宮殿内にある壁画(年代不明)


ということは、吐蕃は烏孫と敵対している。
吐蕃=鮮卑の祖VS烏孫=烏と「孫」

ここまで、まとめてみますと・・・

弓の人は、「氐(てい)」族がルーツ。
チベット系、青海湖周辺にいた遊牧民。

彼らは「槃瓠の後裔」と称し、
盤瓠の瓠は、ひさご(ひょうたん)。
盤瓠伝説では、五彩の犬。

 

 

 羽の人に繋がるツクヨミ

 

さて、ここから一気につなげます。

 

以前、月山の記事で「羽がついた人」羿(げい)のことを書いてました。

 

 


この羿が、射日神話の弓の人!!
中国版かぐや姫だ!!

 

 

夏王朝というのが紀元前にあり、

治水神として空海も孫悟空もその思想を重んじたという「禹が建国した」

幻ともされる夏王朝がある。

 

 

禹も魚の人

 

その夏王朝を滅ぼした人が、
后羿(ホウイ)と呼ぶ「若い弓の人」→羽人の羿

后羿は、西王母の不老不死の話。
妻は嫦娥(天女)

その后羿は先祖代々弓矢を得意とした一族、

有窮氏(有穹氏、ゆうきゅうし)の末裔という。


この有穹氏が、嚳(こく)=黄帝の子、高辛氏が犬戎→。盤瓠のこと。(高辛氏は盤古神話に登場)


ここで盤瓠と羿が繋がる。

 

羽の人は、弓矢を得意とした「呪術者」

 

 

弓は、古来、まじないなど祈りや儀式の道具として使われていた。

夏王朝を滅ぼした羽人=弓の人=犬戒=氐族の盤古

※戎は、恵比寿。=西からきた人

 



后羿の祖は盤瓠=瓜化(瓜を家紋とする)=スサノオ(牛頭天王)

 

儒教が入っているので「仙丹」思想があります。
※月の不死信仰に関わる霊薬の一つ。


徐福→秦氏(辰韓)→ツクヨミ→かぐや姫

※正式には、秦氏らは帯方郡の新羅と重なる
辰韓(秦韓)からきている。


実際に、夏王朝を滅ぼしたのかは不明。

同族同士がどこかで分断したのか、

同じところで交わっているか、なんとも言えない。

 

しかし、日本に渡来した徐福らは、

熊襲や隼人などと同じように扱われていたのかもしれない。

大陸の内乱から逃れ、倭国で先住の民と同化していくしかなかった?
 

では、ここでかぐや姫に繋がる理由とはどこにあるのか・・・

盤瓠の瓠は、ひさごですが、

卵の始祖伝説をもつ王が「赤の人」の意味がある。

 

日本では「ひさご」を神紋としている所があります。

 

水無神社の奥の院は、天の岩戸というのです。

イチイの樹をもって謹製した笏
を朝廷に献上しているという。

 

水瓢箪紋

 

 

画像:↑黄河の神とされる治水神は、前方後円墳の基礎もつくった集団。

「伯」の名をもつ者たち。

 

蒸留酒→錬金術→寿老人=ひょうたん

寿老人(じゅろうじん)は道教の神仙(神)。

 

南極老人星(カノープス)の化身とされる。
七福神の一柱。

カノープス=布良星(めら)→目占→天目一箇神

 

その卵の始祖をもつ新羅王は、

赤を二つ持っており、新羅始祖を「赫居世王」という。

白馬が白い卵を産んでいる、その卵は「紫色(もしくは青)」だった。
その卵から産まれた皇子が赫居世王で赤なのだ。
青い卵と赤の人、似てますね。

赤は女の子。
白は男の子、が定説。

その赫と同じ名前をもつ「夜の女神」がいる。
「赫夜姫」は、

かぐや姫と読むのですよ!
 

氐族が一緒に伴っていたという「羊なる者」

羊族というのがあり、新羅系で日本に多くの技術をもたらしました。
羊の漢字があることから「きょうぞく(羌族)」の遊牧民と共存していたと思われ、
犬、羊、キツネ、魚というトーテムたちが集まる。

犬とともに狩りをした人(マタギ)
羊飼い、
キツネはなんだ?(稲荷信仰)
魚の漁をしていた人など、

それぞれの民族を習合させた秦氏。

しかし、近隣の民族紛争が絶えず、日本に渡来した時は、
徐福率いる渡来人が多く逃れてきたと考えられる。

その末裔に赤染氏がいたことがありました。

 

この赤染氏は、秦氏が拠点とした最初の日本(倭国)と思われ、

現在の福岡県。香春岳。

 

なぜ、ここをしつこく結ぶかといえば、

武甲山と同じ石灰質の山で発破されたから。

 

※香春岳

 

 

 日本へ逃れた弓の人

 

湯殿山で見つけた石碑。
常世岐姫のこと。

 



後でわかったのですが、
赤染氏は、代々、福岡県の香春神社の神主をやっていたのです。

ちなみに、赤染氏の祖は、中国の「燕」の漢字をもつ人。
燕王公孫淵の末裔という。

秦氏ともう一人、政治を司る「蘇我氏の存在」について、

そのかぐや姫のことを言う赫夜姫ですが、

赫夜姫の母は「蘇」の人で伽耶出身。(加羅)
この母とは、西王母のこと。

蘇我氏は伽耶人だった説がある。
=推古天皇(女帝)もそう。

 

蘇我氏の娘が皇室に嫁ぐのは、ここに理由がありそう。

秦氏も蘇我氏と深い関係があった。

女性を皇帝にする意味は、母系社会ということもあるのですが、女系の王族が必要。
なぜなら、かぐや姫の母の名は別名「仙桃聖母」であり、西王母なんですね~。
クンルン山脈にいた西王母。

「桃」です。
それは金鶏。
トベです。

その桃=鬼=トベを倒した神武天皇(実際はさけたんだけど)
鬼にさせた宇佐八幡神がぷんぷん匂う。

→後に女帝は宇佐八幡宮の巫女を独占し、

八幡神が優位になる。

 

しかし、弓は口寄せの道具に使われるものでもあり、(梓弓)

「音」だからシャーマニズム、アニミズムが深い。

そして、蘇我氏の桃というのは、
桃=西王母のことで大木に「金鶏」が住んでいたので、

鬼がいた桃とされます。→生命の木

 

でも、本来のその姿は・・・

 

 

角がある盤古だよ~。

 

そう、盤瓠は、盤古ともかき、

中国神話の神で、天地開闢の創世神とされる。

日本でいう天之御中主神。

 

道教に組み込まれて以後は、盤古真人・元始天王とも称される。

古代中国における世界起源神話の一つであり、

古典籍および民間伝承にその神話伝説を見ることが出来る。

 

盤古の死後にその体から万物が生成されたという伝説は

ハイヌベレと同じです。


そゆことで、鬼が多い東北。

 

それは、ハイヌベレになった女性の力です。

大地母神。

 

無意識のうちに、西王母=かぐや姫を

崇拝するようになっている感。

秋田物部氏の唐松神社には、「愛子神」の護符がありました。


これは、カグツチではないか、と言われ、

カグは、かぐや姫のカグ=赫です。
なので、火と月(水)のカグツチで間違いないでしょう。→拝火教

盤瓠の瓠が瓢であるように、瓢は、「朴」と言います。

朴も赫のことで、妙見信仰になりひょうたん「瓜」なので、
牛頭天王とも習合されています。

そして、真名の泉のことも「ひさご宮」とよび、

瓢なのです。(海部氏)
だから物部氏ですね。

 

福島県のニニギ降臨地or阿波忌部降臨地には、

ちゃんと、猿田彦命を祀っています。

 

 

道陸神山の南麓に天の真名井の水をもって
「真野の池」という水場を設け

冠嶺神の御手洗という。

 

 

その根拠とされる冠峯神社

相馬妙見の地だからね!

で、もう一人、忘れてならない人は、モレ!

 

モレ=盤具母禮「いわぐのもれ」と、

「盤」の字を当てています。

偶然なのでしょうか?

そもそも、アテルイとモレが河内国で処刑されたことに意味がある。

 

京都の都と近い(平城京)を血で汚したくなかったというが、

ならば別に河内なくてもよかろうに。


河内国の本拠地が物部氏だったこと。

弓削氏(ゆずき)
『天孫本紀』では、物部氏系譜。

物部尾輿(もののべおこし)
には2人の妻がいた。

・阿佐姫
・加波流姫

阿佐姫との間に生まれた子が「物部守屋」とされる。

加波流姫の方は、
天神系の天日鷲神とあったので、
忌部氏では?

宇佐八幡神で迫害された「道鏡」は、
物部氏系弓削連。


宇佐に迫害されてきた物部氏。(守屋とは別説もあり)

アテルイとモレが処刑された地、
河内国であることの意味。


河内国の本拠地が八尾の物部氏(弓削氏)だったこと。
※軍事用の道具を作っていた


しかし、東北には皆が魅了する月山がある。
宇佐にそれは、ない。

 

 

本当のツクヨミを探して。

 

 
 
伊達政宗も同じ思いだったのだろうか。
「小斎」

 

 

ヒタカミを戻そう。