久しぶりの里山散策。
珍しい?信仰がある出戸羽山のこと。
最初は、羽山神社だけ参拝しようかと思ったのですが、
情報をみると1時間足らずで山頂へ登れそうなので、
登ってみました。
「羽山」とつく山名が県南、福島県に多く
阿武隈山系なのでイワクラ信仰が基にあるのか、
阿武隈山系の花崗岩がむき出しになっている山に
講の人たちの信仰の場があります。
その多くが羽山信仰と、思います。
場所は、山舟生(やまふにゅう)。
丸森経由でいったので、
峠をくねくね越えると、青い屋根がみえたので、
やっと集落についたと思ったら、以前、参拝していた青麻神社でした!
このあたり、川の側を走るのですが、
数年前の丸森の大豪雨で道が寸断されていた所です。
通れるようになったとは知らず。
なんとか、山の麓、十王堂がある場所へ。
ここで車を停めて登山を開始しました。
「準秩父三十三観音」
「羽山神社から一杯清水に至る尾根には、
風雪に耐えた三十五の赤滝石の観音様の祠がある。
江戸末期から明治期に地区内の信者によって建立された。」
山頂まで登れない方のために、気軽に巡礼できるように
置かれたそうです。
十王尊
最近の熊出没多いニュースをみて、クマよけの鈴ではないが、
複数の神社の鈴をわちゃわちゃ~つけて歩く。
羽山神社
上の方には秋葉神社。
山舟生の羽山神社は、古くから羽山信仰によるもので、
ここに伝わる祭は、今から320年前から行われている。
山車が豪華絢爛で梁川地方における民俗文化財との事。
過去のチラシ↓
神社の裏には、石碑があります。
蚕
猿田彦大神
二十三夜塚
猫神?
羽山神社の裏へいくと車道に出ます。
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さて、登山開始。
奥の院を目指します。
それにしても、以前にも増して足が重たいのなんのって。
今年は猛暑でほとんど歩かなかったので、
運動不足というより、太ったな~~。
出戸・・・なんて読むのかわからない。
福島県は、ハヤマ信仰がとても多いんです。
出羽三山の信仰なのですが、
福島と山形の道が、古来からあったんだと思います。
その交流が羽山講として残されています。
ここの羽山は、「作の神」的性格が強いとされ、
各地の羽山信仰は作物の豊凶を託宣によって伺う例があるという。
山舟生の羽山は、標高458m。
山頂を羽山、中腹を中羽山、山下で参道の入口を「出戸」=出る戸
から出戸羽山とされます。
子が生まれる出産の意味でしょう。
そのため、ここの羽山信仰は、紅白の衣装をきて登るそうです。
大きな天狗岩が登山入口。
出戸羽山経由で登ります。
もう、巨石がゴロゴロ埋まっています。
真剣登山。
初めての里山なので、ちょっと不安ですな~。
登ってすぐに大山津見神。
また少し登ると「中羽山」へ。
ここは、ツクヨミさんです。
月読命(ちょっと読めないかなぁ)
ここから、山頂へは急登が続きます。
足腰が丈夫になりますよ・・・
開始から45分くらいで山頂へ到着。
奥の院は、天照大神。
羽山祭が10月2日~8日かけてお祭があり、
2日の夜から約一週間、神主宅に泊まり精進し、8日朝に山に登った。
女性は赤い服、男性は白い服をきて(行衣)のこと。
白い布を頭に包む。
神主は烏帽子装束(筑前守)で、他の講の人は(源太夫)は行衣で、
白い布でまいた冠をかぶったという。
山上では、神主が祓を読んだ後に、参詣者に
祝詞をあげるように勧めながら「仏の名前の入った祝詞」を
となえはじめる。
この時、長門と源太夫は、神がかった状態になり、
祝詞ばかりを唱えると。
羽山まつりでは、昔、宣託があったというが、
神がかりになるよう誘導するのは、
神主筑前であり、その状態を盛り上げているのは、村人(参詣者)
の「はやしことば」
そして神がかりし宣託するのは、白い行衣と
白い布の冠をつけた源太夫と長門の二人といわれます。
このような神事は、「国の重要無形文化財」に指定されている
金沢(福島市)の「はやまごもり」と似ているそうです。
山頂から急坂をくだると奥の院の鳥居。
別コースもあり。
下りは、ここから降りる。
ということで、羽山信仰は、神仏が習合しており、
またその神道が民間信仰に深く根付いているところが、
西の都とは大きな違いです。
下りコースは、面白い巨石が!
??
下りは、早かったです。
30分くらい。
無事、入口の天狗岩におりてこれました~。
熊に会わず、よかった。
けれど、この後が、ちょっと大変だった・・・・
のんびり、秋だね~なんて柿をみていたら、
下る道を間違えた
登山はさくさくと楽しめ、
下山もすぐだったのですが、
この後がですね~。
迷った。
ああ、もう年だなぁ。
記憶があいまい。
なんか、違う道を歩いているようだ・・・
道が2股にあり、
柿の樹がたくさん植えてあるところにきてしまった。
ここは歩いてないよな~
再び戻り、林道を通ったのは覚えていたのでね、
似てる道だから、この道でよいと思って歩いても、
なんか、下の道にたどりつけない気がしてきた。
どうも・・・違う。
すでに15分くらい歩いてましてね。
そこで気づけよ、って感じですけど。
こーいう時に、山頂でマップの写真をとっていたのを
覚えてないんだよね~。
山頂で撮ってた↑
どうも、これは、迷ったなぁ。
道が違うなぁとなったので、
グーグルマップで下の神社から現在地をみると・・・
青い●がどんどん遠ざかってまーーーす。
変な汗・・・
でも、戻る気力はない。
こういう時に、遭難するんですね・・・
ただ、山の中じゃないので、なんとかなる。←山中だよ
砂利道が広いので、
たぶんこの先、集落があるとみた。
グーグルマップをよくみると、
車道に近づいている!
で、ようやく集落におりて来れました。
車道にぶつかるところで、
目の前をおばあちゃんが横切った!
おお!
おばあちゃんが天使にみえる!
声をかけたら、この道を進めば下の神社に繋がると。
救われました~~。
白い猫もいて、おばあちゃんが散歩してました。
声かけたら、ぎょっとしてましたけど。笑
どうやら、けっこう離れた「赤柴」まできてもうた。
どこっ!!??
後でみたら、ここを歩いていた。↓
なんとまあ、一山登れるくらいだよ!
悔しいからわざわざ赤ラインで説明。
「羽山林道」を歩いていた。
しっかし、天狗岩のすぐ下に道があったのを、わかってない!!
・・・どうやって登ってきたっけ?←やばいよ~
結局、車で入ってきた道まで戻ってきた。
ということで、天狗岩から下の神社まで
1時間近くかかってしまった。
でも、バラが迎えてくれた~。
教訓:歳をとると記憶力が落ちる!(んだな)
登る時は、入口に何か目印をつけておくこと!
あ、山道は、ところどころ、ピンクリボンがあったので、
迷うことなく道もまあまあ整備されているので、問題ありませんでした。
懲りずに、また新しい里山を目指しそうです。
おはやま様、ミッション終了。
おまけ--------------------------
お昼は、梁川八幡宮の公園で休憩。
ハートが・・・
丸森で買ったおにぎり。
辛味噌おにぎりと(写真撮るの忘れた)
青じそのしゃけにぎり
ハートをチラミしながら、おにぎりを食す。
伊達政宗(13歳)と愛姫(12歳)が結婚したから。
愛姫は、政宗が5歳の時に書いた手紙を
生涯、大事に持っていたそうです。
そんな、ラブなところで、おにぎりを食すおばさん。
すみません。
また、へなちょこ登山にいきそうです。
宮城県柴田町の羽山は、こちら。