葉山・羽山・端山とも言う「ハヤマ」信仰。
東北地方に多い。
福島北部・宮城県南に集中して
ハヤマ信仰があると思うのですが、
大体、巨石、イワクラ信仰が多いのです。
今回は柴田町にある羽山神社へお参りしたく
行ってきたのですが、イワクラがあったのです。
「太陽の村」のとこ。
鳥居から羽山神社まで歩いて20分くらい。
そんなに遠くはないです。
まだ桜の開花前、
里山散策をしたくなり歩いてきましたが、
相変わらず、森の中をさまよっていました~。
気持よい森です~。
看板がちゃんとありますので、
迷うことはありません。
羽山は、出羽三山信仰の葉山信仰から
きていると思うのですが、
(イデハとも言う)
※月山山頂からみえる葉山
「端山信仰は、里山に対して用い高山に対しては普通言わない。
里人は、人が死ぬと端山の麓に祀りました。
肉体から抜けた魂は、端山へ昇り、頂から子供や家族を見守るのです。
その後、さらに高い山の深山へ昇り(33年経て)、
天のあの世へ向かうのが端山信仰です。」
葉山がはじめて中央の記録に登場するのは「三代実録」で、
それによると貞観12年(870)、
出羽国白磐神が従五位下に叙せられた。
この白磐神は白岩郷にある葉山の神といわれるが、
はっきりした確証はない。」
(山形精神文化考より)
出羽三山では、標高が高い月山ですら、
お墓があるので地元では、
月山を「里山として」見ているそうです。
月ですから、宇宙へ行く=あの世ですね。
ちなみに、以前は湯殿山は含まれていませんでした。
葉山・月山・羽黒で出羽三山でした。
いずれも天台宗ですが、後になって葉山をはずして
真言宗の湯殿山を入れています。
なので、私はハヤマ信仰に引っ張られることが多いのです。
見つけると行きたくなります。
霊的に羽黒系です。
この先を登っていきます。
「羽山神社」
神社の下に降りる道があったので、
降りてみると、イワクラがありました。
カタクリ~。
このあたりの山中には、大きな岩盤が多いので、
珍しくはないのですが、
祈祷か何かをする際に、このような穴のある形を模しますね。
それがイワクラ信仰の原型と思います。
「くぐる」や「こもる」ため。
注連縄がはってあったので、このあたりにイワクラ信仰があったと
・・・石室じゃないよね?(下に)
県南は多いから。
近くにある折(坼)石神社(さくせきじんじゃ)にも
山中に石室があり、裏手に大きな岩盤があります。
たまたま、岩があった為、埋葬したと思います。
飛鳥の石舞台の思想と同じでは?
「おこもり」は、新たな再生という意味もあると思いますが、
ハヤマ信仰には、民間信仰が残されています。
「はやまごもり」というのがあり、
村の農凶・吉凶を聞き、託宣するもの。
神がかった人からその年の作柄や村内の
吉凶を聞きだす形式です。(福島県梁川町)
さて、そのまま、下まで降りてみましたが、
鳥居がありました。
ここから参拝するわけですね。
が、どこから登ってくるのかわからず・・・
韮神山、気になる~けど、
どんどん駐車場から遠くなっていきそうだ。
この峰づたいを歩いていけると思いますが、
下まで降りそうにない。
(そこまで準備していないし)
仕方なく再び降りて来た山道を、
・・・登る。
けっこう、急登なんす。
ひーひー言うがな。
また戻ってきた。
ひとつ、福島県の羽山のイワクラもご紹介。
-----------------------
福島県梁川にも羽山信仰があります。
(昨年行ったとこ)
木幡山の祭で祈祷をする
重要な聖地なのですが、
昨年秋に行った時に、不思議なことに祈祷場の羽山神社へは
行くことができませんでした…
行きたかったけど、障害があって行けなかった、
という事ではなくて、
たまに「勘違い」をするのですが、
祈祷をする胎内岩のことが、ここだと思っていた。
すんごい大きいのが、森の中に!!
この先に登る道があったのに、なぜか、行くのをやめた。
胎内くぐり
ここに「正観音」とあったので、
聖観音様なのですね。
羽黒の本地仏とされますので、
やはり、出羽三山信仰なのです。
福島は出羽三山信仰が強い所です。
福島は「もうひとつの出羽三山」と
思っています。
※インドの聖観音像
そゆことで、羽山信仰のイワクラ萌えになりそうな~。
また見つけたらアップしておきます。
おまけ---------------------------
これからが、ベストな時期です!
-------------------------------------
みやぎ蔵王三十六景
塩沢大山・果樹園団地
蔵王がよくみえるようになると、
春がきたな~と思います。
----------------------------------
こちらの羽山のイワクラも素晴らしいです!
(ただし、台風で道が危険なので登山口へはまだ行けないと思います)