札幌東豊病院ではSTVラジオにて毎週日曜日朝7時20分から「すこやか母子手帳」という番組をお送りしております。
STVのアナウンサー熊谷明美さんとともに当院産婦人科医師の菅原正樹が毎週ひとつのテーマについてお話ししております。
平成30年11月25日の放送では「帝王切開」についてお話しいたしました。
簡単に内容をご紹介いたします。
現在日本ではおよそ五人に一人が帝王切開で生まれています。
帝王切開は行う状況により大きく2つに分かれます。
ひとつはあらかじめ予定を立てて行う予定帝王切開です。
あらかじめ経腟分娩が不可能と分かっている場合、あるいは経膣分娩が危険であると判断される場合に予定帝王切開となります。
児頭骨盤不均衡(赤ちゃんの頭が骨盤の大きさと比べて大きい状態)、前置胎盤(子宮口を胎盤が塞いでいる状態)、帝王切開や子宮筋腫核出術で一度子宮が切開されている時、骨盤位(さかご)などで予定帝王切開となります。
もうひとつは緊急帝王切開です。
胎児機能不全(赤ちゃんがお腹の中で苦しくなっている状態)、妊娠高血圧症候群で母体血圧の急上昇、胎盤早期剥離(赤ちゃんが生まれる前に子宮内で胎盤が剥がれてしまう状態)、吸引分娩を行なっても赤ちゃんが出てこないなど文字通り緊急時に行うのが緊急帝王切開です。
札幌東豊病院では手術中でも赤ちゃんの状態が許す限り、お母さんと対面し触れ合っていただけるよう努力しております。
radikoでも聴くことができます。
radikoのタイムフリー機能を使えば1週間以内ならお好きな時間にお聴きいただけます。是非聴いてみて下さい。