吉村妃鞠ちゃんの先生といえば、
今は、カーティス音楽院のIda Kavafian先生です。 (アイダ・カヴァフィアン。1952年10月29日生まれ)
第20回シェルクンチク国際音楽コンクールの1次、2次、と決勝の動画ばかり毎日見ている私にしたら、妃鞠ちゃんの先生といえば、原田幸一郎先生(1945年4月29日生まれ)と小栗まち絵先生です。(1948年4月12日生まれ)
まあ紹介しているのは、ロシア語だから、原田幸一郎でなくて、原田こわしらいっ、小栗まち絵でなくて、あぐりましえって聞こえるんだけど(笑)
前年の村田夏帆ちゃんの時は、ちゃんと原田幸一郎って聞き取れたんだけど、司会者さん日本語下手になっちゃったのかな?
まあ閑話休題で、

誰の教えを受けるかって言うのは、実はとても重要な問題ですよね。

天才で神童の妃鞠ちゃんが有名になってくると、やっぱり天才で神童と言われた、渡辺茂夫さんのことも多くの方が言及されています。妃鞠ちゃんの前生とも言われる、ヤッシャ・ハイフェッツにその才能を評価されて、アメリカのジュリアード音楽学校に学ぶことになったのですが、すでに、技術的なものは、確立されていた後に、ジュリアード音楽学校で師事したのが、ヴァイオリン科の主任教授イヴァン・アレグザンダー・ガラミアン先生でした。(女性ですよ)
教授するバイオリン奏法に違いがあったのが大きいと言われるけど、まあ色々あったみたいで、15歳で渡米して、16歳で情緒不安定で、睡眠薬多量摂取による後遺症で脳障害が残りバイオリニストとしての先は無くなってしまった。ジュリアード音楽学校入学以前から、その演奏はすでにハイフェッツから認められていたんだから、今更演奏方法変える必要などないのにね。子供の個性を知ってのばしてやるんでなくて、こうしろっていう教授法だったのかな。こう言うのを見ても誰に師事するのかは、とても大切だなって思いますよね。

妃鞠ちゃんの動画ばっかりYouTubeで漁っていたら、渡辺茂夫さんも出てきて、チゴイネルワイゼンも聞いたけど、やっぱりすごいよね。でも興味はないのです。私は音楽ファンなのではなくて、好きなアーティストさんやアイドルさんがいて、その人の歌って踊るのを見るのが好きなので、クラッシックの世界では、私にとってのアイドルさんは、荒井里桜ちゃんと吉村妃鞠ちゃんなので、それ以外はあまり興味はないのです。まして、渡辺茂夫さんと吉村妃鞠ちゃんを比べる意見が多々見受けられるのですが、それは嬉しくないのです。渡辺茂夫さん、天才で神童だったけど、16歳以降はバイオリニストとして存在してなかった。そういう方と比べられることを嫌がる人間は多いのです。縁起が悪いって言うことです。なんなら、モーツァルトの再来とも言われている妃鞠ちゃんですが、そう言われるのも嫌がる方は多いのです。モーツァルトみたいな人生送らないでねって。こういうことは、今の妃鞠ちゃんの先生、Ida Kavafian先生も、報道ステーションの妃鞠ちゃんの特集の中で心配を口にしていましたね。
妃鞠ちゃんを応援する大多数の方は、これから将来にわたって活躍する妃鞠ちゃんを思っているので、子供のうちで終わってしまった人や、まともな大人にならなかった人とやたら比べられることは、あまり好ましいことではないからです。私も同じように思っています。

妃鞠ちゃんが3歳でバイオリンの習い始めた時の先生は誰とはネットには出てないけど。4歳からコンクールに出ている妃鞠ちゃんですが、若葉会幼稚園の年少から 森川ちひろ先生についていたことがわかります。妃鞠ちゃん初のコンクールなのかな。2016年の
第30回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール弦楽器部門キッズの部、の審査結果に妃鞠ちゃんの指導者として、森川ちひろ先生の名前が出ています。

 

森川先生は、妃鞠ちゃんのご両親と同じ桐朋学園大学卒業で、桐朋学園大学附属子供のための音楽教室講師をなさっているから、そう言うところからなんでしょうか。

 

妃鞠ちゃんの通っていた若葉会幼稚園、入園初年度の納付金等の合計が100万円超えるっていう、本当にハイソなご家庭でないと入れないところです。まあ立地が、港区西麻布だからね。

他にも忘れてはいけない先生がいますね。
2019年6月からザハール・ブロン先生。ザハール・ブロン先生(1947年 12月17日生まれ)は、紛れもなく妃鞠ちゃんを世界的に有名にした立役者です。8月には、モーツァルテウム音楽大学夏期国際音楽アカデミー2019で、awardwinnerを妃鞠ちゃんは獲得していますが、(ヴァイオリン マスタークラス ザハール・ブロン賞受賞)のことですよね。受賞メンバーを見るとほとんど大人に混じって子供が一人っていう感じです。

8人の先生が、それぞれ1人を選ぶんだけど、7人の受賞者は、24歳から33歳。ザハール・ブロン先生が選んだ妃鞠ちゃんは8歳。

いかにその才能をザハール・ブロン先生がかっていたかっていうのがわかります。

2020年6月から、植村理葉先生が妃鞠ちゃんのお稽古を見ています。

 

アメブロの植原理葉先生のブログ

 

 

 

まああと母親の吉田恭子さんと書いているところもありますが、妃鞠ちゃんの先生といえば今のところわかるのは、これらの方々です。
その中でもやっぱり、原田幸一郎先生の存在が大きいですよね。
妃鞠ちゃんは、母親の吉田恭子さんが師事していた、アーロン・ロザンド先生に憧れているので、 アーロン・ロザンド先生が教鞭をとっていたカーチス音楽院で学びたいって言っていましたね。ちゃんとそういう思いがあって行くのがいいですよね。なんかアレよアレよというまに話だけ進んでしまって、行ってみたら、あまり意に沿うものでなかったってなってしまうと最悪ですからね。

そのカーチス音楽院入学に強い後押しをしてくれたのが、原田先生でした。受験の受付期限は終わっていたけど、原田先生がカーティス音楽院に妃鞠ちゃんの演奏ビデオを送ってくれてそれで、受験が叶うことになったって言ってましたね。まあそれだって、自分の努力があったからですが、試験までの、1月半で、課題曲14曲を暗譜したって言っていますね。これがどれだけ凄いことかは、実際にバイオリンやっている人でないとわからないんだろうけど、まあ周辺の方々も、来年へ向けての予行演習みたいな感じがあったみたいだけど。合格しました。これで小学5年生から晴れてカーティス音楽院の学生です。妃鞠ちゃんが小学五年生でカーティス音楽院に入れたのは、間違いなく原田先生のおかげなのです。

原田先生も、8歳でバイオリニストとしてデビューという方でした。ネットで検索していると、1984年から1993年まで、文京楽器が発行していた季刊誌Pygmalius(ピグマリウス)より、インタヴュー記事を復刻掲載しますっていうのがあって、第12回に原田幸一郎先生のインタビュー記事が載っていました。第8号1985年1月1日発行というので、原田先生40歳頃のインタビュー記事です。

 

 

これ読んだんだけど、あまり嬉しくないことが書かれていました。

バイオリニスト原田幸一郎さんを訪ねて

三年ほど前に東京カルテットのメンバーを退いて、現在は芸大と桐朋の講師として後進の指導をしておられる。一方、国内・国外で幅広い演奏活動をこなす実力派である。

こう始まるのですが、最後の方の、6.現在の演奏活動というのを見た時に強烈な違和感を覚えました。

何が違和感かって?、赤字にしたところです。

6.現在の演奏活動
現在、演奏活動はどのようになさっていますか。
チェロの岩崎君と、東京チェンバー・ソロイスツというのを組んでいるのと、もうーつ、ピアノトリオを組んでまして、メンバーは野島稔さんと、ニューヨーク在住の毛利伯郎さん。これは、一年に一回はヨーロッパで演奏活動をしようということなんですね。

むこうでは観客の反応が日本と違うでしょう。
そう、きびしいですね。拍手の量が違いますからね。

日本ではいつも同じ。
そう、下手に弾いても、うまく弾いても全然変わらないですからね。
 
本当ですね。(笑)
だから、演奏家としてやっていくのなら絶対むこう(海外)でなきゃいけないと。いくら自分達はお客様に関係なく、一生懸命やっていると思っていても、だんだん知らない間に、どうしても真剣味が違ってくると思うんですよ。むこうの場合だと、うまく弾けば、次のシリーズとか一年後とか二年後に必ずまた呼んでくれますけど、日本の場合だと、そういうシステムがないし、一回出て弾いて、それっきりという部分がありますから。


ホールの運営法も違いますね。
 そう、むこうの場合、ホールが自主的にシリーズを決めたりするわけですが、こちらは貸すだけでしょ。文化会館などがやってくれるといいと思いますね。地方なども立派なホールを持つところが増えていますけど、活用の方はまだ…。それと目本へ帰ってきて思ったのは、何が本物で何が違うのかわからなくなることがありますね。世界一のオーケストラがいくつも出来てしまったりして。(笑)

本当にそうですね。
外国の場合だと、新聞の批評の範囲でしか、宣伝文句に使ってはいけないとかいう決まりがあるようなんですね。やはりそうでないと、知らない人は、「あ、これが世界一の演奏か」と思ってしまう。(笑)


原田先生、演奏会をやっても、拍手が日本では、下手に弾ひこうが上手くひこうが、全然変わらないって言っています。

インタビューアーもそれに頷いてますが。

それに続けて、

「だから、演奏家としてやっていくのなら絶対向こう(海外)出なきゃいけないと。いくら自分達はお客様に関係なく、一所懸命にやっていると思っていても、だんだん知らない間に、どうしても真剣味が違ってくると思うんですよ。むこうの場合だと、うまく弾けば、次のシリーズとか一年後とか二年後に必ずまた呼んでくれますけど、日本の場合だと、そういうシステムがないし、一回出て弾いて、それっきりという部分がありますから。」って言っています。
当時は、西欧の楽器奏者に関しては、業界全体としてそういう傾向があったのかもしれませんが。

これって私にとっては、強烈な違和感でした。
豊洲ピットでメタルバースが、カラオケで出てきたどころの騒ぎではありません。私がさくら学院のライブを見に行って、毎回精一杯の拍手をしていたことを全否定するようなアーティスト側の考えだったからです。

基本的にアイドルオタクは、アイドルさんに対して拍手は惜しみません。言葉は悪いですが、上手く歌おうが下手に歌おうが、あまりそれによって、拍手の量が違ってくるなんてことはないのです。もちろんアイドルオタクだって、歌とダンスを見ていて、耳が聞こえてないわけではないのです。目が見えないわけでもないのです。でもよっぽどの失態みたいのがない限り、拍手の出し惜しみなんてあり得ないものです。精一杯の拍手で応えるものです。私がさくら学院のライブを見て感じた大きな不満は、卒業公演で16年度桃太郎と、20年度のトーク委員長が、体重マックスで出てきたことと、18年度のトーク委員長が、スリープワンダーで、己がスリープして、歌詞飛ばしたことぐらいです。でもそれだって、別に拍手をしないぞっていうことでもないのです。

アイドルさん、アーティストさんだって、今日は出来が悪いから拍手は少ないんだろうななんて思ってライブしているとは思えません。

むこうでは観客の反応が日本と違うでしょう。
そう、きびしいですね。拍手の量が違いますからね。

日本ではいつも同じ。
そう、下手に弾いても、うまく弾いても全然変わらないですからね。
 
本当ですね。(笑)
だから、演奏家としてやっていくのなら絶対むこう(海外)でなきゃいけないと。いくら自分達はお客様に関係なく、一生懸命やっていると思っていても、だんだん知らない間に、どうしても真剣味が違ってくると思うんですよ。


こういう考え方は、ファンとして嬉しいものでは、ありません。アーティスト、アイドル側が、自分の練習不足で思うようなライブができなかったのに、拍手が多かったのを、ファンの方が音楽音痴なんだって批判するようなもので、
己の練習不足の責任は、己の練習不足にあるので、ファンの方にあるのではありません。己が今日は、練習不足だったから、ファンの方に叱ってほしいなって思っているのでしょうか?んな訳ないですよね。

それにそもそもさくら学院は、タワレコの嶺脇社長が言っていたように、アミューズクオリティというのがあって、
練習不足でライブに上げられないようなものは、ライブに上げないっていうのがあって、一定のレベルに達しないものは、披露はしなかったものです。そういうのが当然なんだと思っていた私としては、原田先生の下手に弾こうが、上手く弾こうが、拍手が同じなので、一所懸命にやっていると思っていても、だんだん知らない間に、どうしても真剣味が違ってくると思うんですよ。なんていう意見は、己の不甲斐なさをファンに押し付けるようなもので、お門違いなんじゃないのって思ってしまいます。

原田先生の意見は、何か、コンクールに臨んでいるような感じ、カラオケマシンに向かって歌唱をしているような感じがします。
要は、観客は、審査をしているので、行ってみれば、粗探しをしている訳です。マシンに向かって歌っているので、得点が出てきます。
だから下手だったら、拍手は少なくしてねって原田先生は思っているということですよね。
音楽を届けるっていうのは、こういうこととは無縁な感じがするんだけど。
お弟子さんの吉村妃鞠ちゃんの演奏は、何かそういううわべのことではなくて、聞くものの心に入ってきます。それこそ、君に届けっていう思いで、演奏しているんだと思いますよね。
本人が思っていなくても聞くものの心に届くのかな。何かそういう圧倒的なものを原田先生のお弟子さん妃鞠ちゃんには感じます。

アイドルオタクは、基本的にそのアイドルさんが、リスペクトしたりしている方を批判したりはしません。でもね。あのまだ40歳の若かりし日の原田先生のあの考えには賛同できないのです。私だって、クラシックを聞き出したのは、昨年8月以降のにわかでありますが、別に馬鹿ではないので、まあ何度も聞いていればだんだんわかってくるものです。まあそう言っても最近ずっと見ていているのが、妃鞠ちゃんの第20回シェルクンチク国際音楽コンクールの予選から決勝までの動画なんで、まあその演奏に文句のつけようなど、全くないのです。素晴らしいの一言なのです。拍手で例えれば、毎回演奏後に精一杯の拍手をするようなものです。1次予選のザハール・ブロン先生の拍手ほどでは、ないにしろ(笑)