よく、腰から動け、腰からうて、
もしくは、腕だけでうつな、手打ちはやめろ、という指導をされる場合がありますが、
これは言葉だけをとってしまうと、ものすごくわかりづらいと思います。
では、実際にはどんな意味が含まれているのでしょうか。
指導する側からすると、その人の身体はすでに、
腰と背骨と肩甲骨、そして上腕から手首を通して拳まで、骨格的なつながりが、
身体の感覚としてあるのです。
例えば、パンチを撃つ、という動作をした場合、
最初に動かすのは手先、もしくは腕、肘あたりからだと思います。
なので、ボクシングなどでは、最初は拳を軽く握り、その状態のまま充てる瞬間に握れ、
という指導をしていたりするところがあると思います。
つまり、インパクトの瞬間に力を入れる、という発想です。
ですが、この場合、そこだけの情報で判断してしまうと、結果的には手打ちになってしまいます。
力が伝わる範囲は、手首から拳までの重さが相手に伝わるだけで、
後は腕で押し込んでいるだけの状態です。
これでは、威力のあるパンチは打てません。
だからこそ、腰から打て、と教わるのですが、教わる側にはその腰が手の先までつながっている感覚が
ない訳ですから、当然腰で打てるわけがありません。
ここが大事なポイントです。
身体がつながっている感覚がない状態で、その指導される言葉を聞いても、
それを理解することはできませんし、それを実現することができません。
だからこそ、その間を埋めるための修練をする必要があるのですが、残念ながら、
それを教えてくれるところはなかなか少ないようです。
もちろん、教えてもらったから、出来るというわけではなくて、あくまで自分の身体が感覚を得て、
身につくものだからそういう状態になるのですが・・・。
前置きが長くなりましたが、
ようは、手の先から腕、肩から肩甲骨、背骨、そして腰(命門の位置)がつながるような
身体の動かし方をすればいいのです。
一番簡単なのは、ねじる、です。
武道研究家の日野晃氏も言われていますが、手の先から順番に(ここが大事)腕、肩、肩甲骨、
背中(背骨)、腰、そして太もも、膝、ふくらはぎ、足首、つま先・・・というように、
ねじっていけばいいのです。
よく、合気道ではやられる時に、手首をひねられてそのまま身体が固定し、
動けなくなってしまうシーンをみたことがありますよね。
あれを、自分の身体を使ってやっていけばいいのです。
1人で難しい場合は、誰かに手首を持ってもらってねじってもらうのが、1番良いのですが、
1人でしか出来ない場合は、毎日、拳だけを回し、それ以上回りきらなくなったら上腕を回し、
それが回りきらなくなったら肘を・・・というようにやっていけばOKです。
「1つにつなげるのなら、拳から腕まで全部いっぺんに回せばいいじゃないか」
ということも感じる人もいると思いますが、ここでやっているのは、
身体がつながっていることを身体自身が感覚として感じるためのものなので、
いっぺんに回してしまってはその感覚が身につかないのです。
そして、1番大事なことは、これを毎日、どこでもやってください。
どこでも、毎日、とにかく気づいたらやる、ということが大事です。
出来る時間を確保して・・・とか、そんなのは必要ないです。
人の話を聞きながら(笑)でも、OKです。
とにかく、やり続けることで、できるようになります。
やり続けないと、できるようにならないです。
まずは、これをやってみてください。
続く。