リプロをめでたく卒業し、今日は2回目の妊婦健診。
ちょうど保育園は第2子ラッシュ。
わたしもわたしも〜〜！
皆さんとは学年変わっちゃうけどよろしく！！
なんて盛り上がっていました。
マタニティマークをつけたまま登園降園していました。
12週も後半に入り、
流産リスクをほぼほぼクリアしたので
完全に安心しきっていました。
でも、現実はそんなに甘くなかったのです。
以下、唐突にヘビーな展開になるので
妊娠中の方はリターンしてください。
レディースクリニックの健診。
優しい院長先生が経腹エコー。
今日も元気な我が子。
よく動いてて、ひじも手足もあって、
背骨もくっきり。脳みその断面も見た。
途中で4D？3Dに切り替えてくれた。
ここまでのんきに「わ〜〜元気！」など反応しているわたし。
でも、エコーがやけに長い。
「ちょっと良いですか。
気になることが一つあってね」
首がむくんでる。通常の1.5倍以上。
「染色体異常の可能性があります」
え？
「この妊娠は、継続できるんですか？」
「出産までは恐らくは大丈夫かと思われますが...」
医学書を開いて見せてくれたが、
33%の確率で染色体異常の可能性があるという。
代表的なものは
21トリソミー(ダウン症候群)
18トリソミー
13トリソミー
21トリソミーならきっと産める。
医ケア児は自信ないけど、
一生懸命育てて、特支を卒業できれば
福祉的か一般就労して大人になっても
地域で暮らしていくイメージが持てる。
でも他だったら？
そもそも1歳まで生きられないんじゃなかった？？
わたしの仕事は障害福祉分野だ。
特別支援学校の教員免許も持っていて、
この業界に行くために社会福祉士を、
産後すぐに精神保健福祉士を取った。
何より、自分の人生を変えてくれたのは
サークル活動で出会って4年間公園を一緒に走り回った
ダウン症候群の女の子なのだ。
わたしはその子に、
何か新しいものにふれたり、知ったりして
変わっていく、
成長すること、
人が生きていくことは
本当はとっても素晴らしいんだと教わって
それで、
今のわたしになったんだ。
その子に恩返ししたくて、今の仕事に就いた。
だとしたら
あなたは、わたしを選んできたの？
一年も待って、やっと妊娠できたのに。
あなたは、こんなに動き回ってるのに
こんなに心臓が元気に動いてるのに、
でももしかして
生まれてこれないかもしれないの？
「33%なので、
まだ決まったわけではありません。
一時的なむくみの可能性もあるし、
むくんでいても異常のない子もいます。
でも気がついた以上は、お伝えさせていただきました。
染色体検査をお勧めします。
羊水検査をして白黒ハッキリさせて、
産むならそれなりの強い覚悟と、
準備があります。
何も検査せず、とにかく産むという気持ちがあれば、
それでも大丈夫です。
でも一度、順天堂で相談してきてください」
会計までは平常心で、笑顔で終えた。
いま夫に電話して、バーっと顛末を話してしまった。
大人気ない。
気持ちを整理するためにこれを書いていて、
途中でブワッと涙がこみ上げてきて、
衝動的に
会社を休みます！！って電話をしようとしたけど
上司が離席中だったから思い留まった。
でも、顔を見て休暇の相談をしたら
たぶん泣くと思う。
いまは、
この子が生きられなかったらどうしよう
なんとか産まれても
苦しくて痛い思いばっかりさせる人生だったらどうしよう
って
それが不安で仕方ない。
短命とわかっていて、
死の恐怖と戦いながら
看取るところまで覚悟をして産める自信がない。
そして、頭の隅に
あと12個卵があるんだよな...
って考えてしまう
自分が打算的すぎて、
いまたしかに生きてるこの子に何の敬意も払ってなくて、
ほんとにお前に人の心があるのかって
ぶん殴ってやりたい。
今日中に、レディースクリニックから連絡があり
順天堂の診察日が決まるそうです。
そこで相談して
羊水検査を受けるか決めます。
まだ、なにもわかりません。
考えていても仕方がないことばかり。
なのでもうやめます。
ただ、この後仕事なので
折り返しを待ちながら
正気を保って半日勤めて、
お迎え行って娘とご機嫌に過ごして寝かしつけなくてはいけません。
今朝、朝食の時間、娘に
「ママいっぱいたべて
はやくおおきくなってあかちゃんそだてるよー！
あかちゃんそだてる！」
って言われたんです。
すごいよね。
わたしが産んだの、この子。
まだ2歳なのにこんなこと言えるんだよ。
ダメだ。泣けてきた。
自然に命が生み出せないから科学に頼って
莫大な時間と資金を投入して
この命を選んだくせに、
大喜びしてたくせに、
今度は検査して産むか選ぼうだなんて
虫が良すぎる。
それでも検査はするだろう。
きっとわたしは地獄に落ちるんだろうな。
ふとそう思って、自分の気持ちが
ストンと腑に落ちた。
そうか、わたしが地獄に落ちればいいんだな。
まずはその覚悟か。