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「アミロイドβオリゴマー仮説」から「ミエリン仮説」へ

現在、アミロイドPETをはじめ、いろいろなイメージング(画像)技術が誕生しています。その一つにMRI拡散テンソル画像(DTI)があります。

このイメージングにより、アルツハイマー型認知症の脳では白質の異常やミエリンが著しく減少していることが認められました。とくにミエリンが豊富な脳梁だけでなく、海馬のCA3ニューロンからCA1ニューロンへの投射線維であるシェイファー側副枝部位でミエリンの異常が報告されています。

そうした報告などを背景に、新たな視点から、私たちはアルツハイマー型認知症の発症機序の研究を進めてきました。その答えが「ミエリン仮説」です(図版③)。