~遺伝毒性や発がん性の疑い~
食べもの通信2023年11月号より
食品安全グローバルネットワーク 中村幹雄さんに聞く
日本で最も使われている人口甘味料第一位のスクラロースは、砂糖の600倍の甘さ、そのほとんどは、スクラロースを開発したイギリス系企業の輸入品で日本では製造されていません。
輸入されているスクラロースが、輸入通関統計数と国内の使用量とが合わないとして2019年に国会で追及されました。
これは、財務省が認める輸入企業の秘匿輸入に当たります。要するに公認の密輸入であり、問題です。
WHOは8年前、遊離糖類(砂糖などの糖類、はつみつ・果汁に含まれる糖類。野菜や果物、牛乳に含まれる糖類は対象外)の過剰摂取を戒める指針を出しました。
その後、ノンシュガーや低・ゼロカロリーをうたう非糖質甘味料(人口甘味料、アスパルテーム、アセスルファムK、ネオテーム、スクラロースなど。ステビアなど自然由来のものも)の使用が飲用・食品加工で急増してきました。
人口甘味料のうちアスパルテームは去る7月14日国際がん研究機関が発がん性グループ(発がん性がある可能性がある)のリストに収載すると発表。
スクラロースについても、不純物スクラロース161酢酸に遺伝毒性の疑いがあることが指摘されている。
ダイエット効果も期待できず、心疾患を防ぐ効果も期待できず、あろうことか、発がん性の恐れすら指摘されるに至っているのが、日常的に口にしている人口甘味料です。