共生とは | 笑みなのブログ

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愛知県豊橋市の陶板浴施設 ”笑みな”の 従業員の心のつぶやきです。

世界中に新型コロナウイルス感染が流行し、パンデミックを引き起こし都市封鎖が始まり、日本でも緊急事態宣言が発令されたころ、ウイルスをいかにして封じ込めるか、この新型コロナウイルスとの闘い…という言葉を耳にしていましたが、今はウイルスとの共存、共生という言葉に変わってきていると感じています。

6月に入り学校生活も再開したようですが、再開に当たっては関係者の皆様には校舎内の消毒、除菌作業に大変ご苦労されたと聞きました。

アルコールが不足する中で、次亜塩素酸ナトリウムを薄めたものや界面活性剤が有効とのことで、拭き掃除に使用したりしたと聞きます。

 

これって、共生?

 

共生とは・・・もう一度立ち返り、考える必要があるのではないでしょうか

全てはバランス。地球上のバランスを整えることで、菌やウイルスとの共存が可能、そのために抗酸化溶液を活用していくことこそが必要と考えます。

 

 

以下、国立病院機構三重病院 谷口清州「ヒトとウイルス」共生と闘いの物語より抜粋・・・

「きれい好き」が感染症を増加させる まず、先進国の人間は特に 「きれい好き」 で、衛生状態も非常に良くなっています。A型肝炎は子どもの頃に罹ると無症状か非常に軽症で終わります。現在70 歳以上では8割くらいの方が抗体を持っていますが、 60代以下ではほとんど抗体を持っていません。下水道もなく衛生状態の悪い状況では、小児期に知らず知らずのうちにA型肝炎に感染して免疫を持つようになったのだろうと思われます。現在のように衛生状態が良くなって抗体を持たなくなり、ヒトの感受性がどんどん高くなってきたことは感染症が増加する原因の一つと考えられます。 また、地球温暖化の影響が疑われています。フランス南部でチクングニヤが出るなど、これまで見られな かった感染症が温帯地域で発生するようになっています。開発のために、それまで人間が立ち入らなかった 熱帯雨林のような場所にも入っていき、生態系を変えてしまうこともあります。エボラ出血熱の自然宿主はコウモリだとされていますが、もともと熱帯雨林の中で静かに維持されていたものが、ヒトという本来の宿主以外に感染したものと思われます。ヒトにおいては非常に重症になりますが、基本的には接触感染のため、 感染はあまり広がらなかったという側面もあります。 インフルエンザウイルスの自然宿主は水禽類、特にカモ類ですが、カモではウイルスは腸管に存在しカモ自体に症状は出ません。ウイルスは宿主を殺してしまっては、自身も生きられませんので、効率よく伝播することによって子孫を残していかねばなりません。 ところが人間が文明を作って以来、食料生産のために 例えばブロイラー飼育のような方法でニワトリを1カ所でたくさん飼うようになります。同じ種がこれだけ集まるというのは自然界ではあまりないのですが、そういったところに鳥インフルエンザウイルスが入ったとします。感染したニワトリの体内で増殖するときにさまざまな変種ウイルスが出現しますが、この中には増殖の速いものも遅いものもいて、出てきたときに近くに別のニワトリがいればそれに感染することができ、 このウイルスは生き残っていくわけです。増殖の速い種というのは宿主への影響力も大きく、一般的には病原性も強いと考えられます。近くに宿主がいない時代には、病原性の強いウイルスによって宿主は死んでしまい、ウイルスも宿主がいなくなればそこで死滅してしまうものでした。

 

ヒト自身も大量の微生物を持っているのですし、やはりウイルスにしろ細菌にしろ、ずっとヒトと一緒に生きてきたものであって、人間の行動の変化によって、共に変化してきました。結局は、どのように感染症とつきあっていくのか、そのつきあい方を間違えないように すべきと考えます。