【健康になるためにどんな食事がいいのか】いわゆる「食事法」とよばれる方法にはたくさんのものがあり、健康的な食事とは何かについて勉強すればするほど、訳が分からなくなるのではないでしょうか。
食事に関してよく話題になるものに、肉食をすることは体にいいのか、悪いのか、というものがあります。
植物性に偏った食事法や動物性に偏った食事法があります。植物性を主にとる糖質制限法もありますが、ほとんどは肉や魚は食べてもよいと解説されることが多いようです。
結論から述べると、これらの○○法というのは木でいえば枝葉末節の話であり、幹に相当する最も大切な部分は次の二つです。
① 不自然なものをとらないようにする。
② 体にすべての栄養が巡っている状態にする。
ここでいう①不自然なものとは「もともと自然界になかったもの」という意味です。
つまり農薬や化学肥料、不自然な食品添加物、加工食品、遺伝子組み換え食品などを控えることが重要なのです。精製した砂糖(精製糖)塩(食塩などの精製塩)も本来自然界にはありません。体は自然に出来ているので、不自然なものはすべて負担がかかると単純に考えればいいでしょう。
【元気な腸内細菌を育てる食事をとる工夫を】
では、②栄養を巡らせる、にはどうすればよいでしょうか。
① 沢山のもの(食べもの・健康食品・サプリメントなど)をとる・食べる
② 腸内細菌を元気にする
たくさんのものを食べれば栄養素は巡りやすくなります。
しかし、それ以上に大切なのは腸内細菌です。
現代は「私たちが生態系である」という腸内細菌の観点が忘れ去られているのです。
腸内細菌が元気なら、すべての栄養素を補ってくれるために、他に特別なものをとる必要はありません。
どんなに栄養素が入って来ても、腸内細菌にダメージがある方法では本末転倒になります。
私の指導している食事法は少し植物性に偏ったものです。
1kgの肉を作るの穀物であれば5-10kg必要になり、水に換算するとさらにその10倍も必要です。
つまり、植物性に近い方が動物、植物、微生物、環境、地球などすべてに優しいといえます。
きちんと栄養素が巡って健康になるのであれば、すべてに優しく、自分や家族も健康になる食事法がいいのではないでしょうか。