イレウスというのは、
腸閉塞(ちょうへいそく)といって、
何らかの原因で、腸が塞がれてしまうために、
便はもちろん腐敗ガスもどんどん
たまってしまうという病気。


極度の便秘と似ていて、
当然とっても苦しいそうです。


このイレウス、
統合失調症のための抗精神病薬を
飲んでいると起こりやすくなることが
知られていました。



アモキサンとか、セレネースなんかが有名ですが、
これらの薬の副作用で、
腸の動きが麻痺してしまうため、
腸蠕動がなくなってしまうことがあります。



特に、もともと便秘がちだったりすると、
腹が張っているのが当然と思ってしまい、
知らぬ間に悪化するということも。



薬の副作用かどうかは定かではありませんが、
統合失調症の病歴があり、
イレウスのために救急搬送…というケースは
昔からよくあるパターンのようです。



私も、SNRIを飲み始めてから、
異常な便秘に悩まされ続けています。



「『ウン』とも『スン』とも言わない
とはこのことだなあ、、なんて思ったり。




女性にとっては特に、
腹が張っているというだけで、
一日気分が悪かったりするのですよね・・・



何か、お腹の動きを改善する方法は
ないのだろうか・・





「統合失調症って遺伝するの?」


この質問、何回されたことだろう・・
おそらく、数十回は聞かれたと思います。



それで、私もまた
「統合失調症って、遺伝しますか?」



と聞いたことがあります。
精神科の医師に。もう、何度も。



結局のところ、解答はわかっているんです。



「統合失調症は、いわゆる”遺伝”をしません。」
「”関連遺伝子”があるだけです」



という、ちょっと歯切れの悪い解答。



関連遺伝子というのは、
「発症までの一因」ということです。



関連遺伝子だけでは発症しませんが、
そこに、環境ストレスや、生育環境などが
加わると、条件が重なるように発症することが
知られています。



100人に一人が発症すると言われる、驚くほど身近な病気です。
糖尿病の方が珍しいくらい。




だから、
「関連遺伝子」を持っていたとしても
何も驚くことはありません。



それなのに、なぜでしょう。



聞いてくる人があとを絶ちません。
「統合失調症って、遺伝するの?」
と。




この話をしてると
なぜだかいつも悲しくなります。



なんでだろう。




タイトルだけで、
ピンとくる方には来ると思いますが。



姉が発症した当時は、
何が何やらわからないまま、あっという間に過ぎ、
ショックすぎたこともあり、
正直記憶が曖昧なところがあるのですが、


こうして、
どうにかこうにか、日々を過ごしていっている今、
姉に対して思うことは、



「違う世界を見ている」
のではないか、ということ。



発症直後の急性期はもちろんですが、
落ち着いた、現実的な今でさえも、


ふと、



「姉は違う世界を見ている」
と思う時があります。




そんなときは、妙によそよそしく感じます。
明らかに、妙な言動があるわけじゃないんですが、
なんとなく、「ここにいない」という気がするんですよね。



そうしてしばらくすると、
いつもの姉に戻って、
また、「帰ってきた」と思うことがあります。




最初は、どうしても馴染めませんでしたが、
結局、この繰り返しなのかな、
と最近思います。



話しても、話しても、
距離を感じてしまう。



じれったくて、悲しかったですが、
仕方ないことだと、諦め始めた自分がいます。