今回は恋愛相談の話。
恋愛をすると、自分の未熟な部分がたくさん見えてきて嫌になることがあります。その都度、自分と向き合っていくしかないのでしょうか。特に、自分の「感情」「事実」「価値観」を分けて考えることが苦手です。
例えば、嫌なことが起きたときに「○○だった」→「だから私はこう感じた」→「ということは、相手はこういうつもりなんだ」→「だからこういう人なんだ」というように、事実と自分の感情や解釈、価値観を一緒にして、すぐに結論づけてしまいます。
頭では「自分がそう感じたこと」「実際に起きた事実」「自分の価値観」は別のものだと理解しているのですが、実際に嫌なことが起きると、どうしても一つにまとめて考えてしまいます。
この3つを分けて考えられるようになるには、具体的にどのような訓練をするとよいでしょうか。
また、嫌なことが起きたときは、一度深呼吸してその場では反応せず、落ち着いてから考えて行動したほうがいいことも理解しています。ただ、私は嫌なことがあると、あからさまにテンションが下がったり、顔や態度に出てしまったりすることがあります。最近はだいぶ気をつけていますが、彼にはバレていると思います。
その場で感情を完全に抑え込むのではなく、相手に不要な不快感を与えないためには、どのように対応するのが最善でしょうか。
「感情を感じること」と「感情のまま行動すること」は別だと思うので、その間に一呼吸置けるようになるための具体的な方法や練習方法があれば教えていただきたいです。
Q:この3つを分けて考えられるようになるためには、具体的にどのような訓練をするとよいでしょうか?
A:ご自身の考えを受け入れることと、中立的な視点を持つことだと思います。
確かに質問者様のおっしゃる様に、感情と事実と価値観は別のものです。
ですが、人間は感情で動く生き物です。
頭ではわかっていても、無意識のうちに「固定観念」や「決めつけ」をしてしまうものです。
例えば、
事実:「相手から丸1日返信がない」
感情:「嫌われたのではないかと不安になる」
価値観:「大切に思っているなら、すぐ返信するべきだ」
事実:「デート中に何度か会話が途切れた」
感情:「気まずい、つまらないと感じた」
価値観:「相性が良い二人なら、会話が途切れることはない」
事実:「自分の提案に対して、相手から『それは違うと思う』と言われた」
感情:「腹が立った、否定されたように感じた」
価値観:「自分を尊重してくれる人なら、頭ごなしに否定するべきではない」
このような連想をしたときに、「こんな考え方をするのは悪いことなんだ」と思わず、「自然なこと」「人として当たり前の感情」と捉えるようにすることです。
ポイントは中立的な目線を持つこと。
「こんな風に考える自分は悪い」とか「私は正しいことを言っている」ではなく、「そう思うのは自然なこと」のように、自然の摂理であり、良いも悪いもないと捉えることです。
自分に対して中立的な視点を持つことができれば、相手に対しても中立的な視点を持てるようになります。
人間関係に正解はありません。
ですから、自分の考えが世間一般と比べてどうか、という発想ではなく、自分の考えを基準にしたとき、相手とどれくらい差があるのか、という発想を持つことです。
それができるようになると、「そういう人もいるよね」「彼はそういう人なんだ」と客観的に見られると思います。
Q:相手に不要な不快感を与えないためには、どのように対応するのが最善でしょうか?
A:相手をコントロールしようとしないことと、主観を述べることです。
人の考えは違って当然です。
相手の価値観に背くようなことをすれば、反感を買うのも当然ですから、指示・命令・忠告・お願いといった、相手をコントロールするようなことをしないのが良いです。
会社では利益を上げるため、学校では教師と生徒という立場から、日常的に指示や命令が行われます。
ですが、プライベートでお互いの意思を尊重する関係(友人・恋人関係)では、ご法度です。
ただ、それでは何も言えなくなってしまいます。なので、「わたしは○○と感じた」と主観を述べるのが良いです。
例えば、
- 丸1日返信がなくて、(私は)嫌われたのではないかと不安になった
- デート中に何度か会話が途切れて、(私は)気まずいと思った
- 「それは違うと思う」と言われて、(私は)否定されたように感じた
ここまでなら質問者様の主張、つまり主観なので、良いも悪いもありません。
「これは良いとか悪いとかじゃない」
「単に私はこう思っただけ」
「やめてほしいとは言わない」
「責めたいわけじゃない」
このような言葉を付け加えるのも良いと思います。
そこから先の「○○してほしい」は、相手に考えてもらうこと。こちらから言うと「やらされ感」を感じて、やる気にならないものです。
ただし、どう受け止められるかは「普段どれだけ信用を集めているか」によります。
信頼されているなら肯定的に見てもらえますし、信用されていないなら、何を言っても否定的に見られます。
なので、普段から信用を集めること。そして、お願いはここぞという場面に限定することが望ましいです。
尊敬する人からたまに言われる分には構いませんが、いつも言われると徐々に「鬱陶しい」と思われますし、嫌いな人から言われると「あなたに言われたくない」となります。
結論
- 「良い・悪い」ではなく「合う・合わない」で見る
(たとえ周囲が「彼は良い人」と言っても、質問者様が「合わない」と感じるなら距離を置く方が良い)
- 相手をコントロールするのではなく、キッカケを与える
(お願いするのではなく、感情を伝えるだけにする)