刃元が砥石に当たって居ない。この様なハサミ研屋はいけない、不正確なハサミ研ぎでは少しずつハサミが狂いついには切れなくなる、その為に沢山刃を減らしたりしなければならない事態になる、何十回も研いで7インチの鋏が6インチや5インチになっても当初の切れ味を作れなければ良いハサミ研屋とは言えない、鋏を折ったりする事も薄くする事も拙いハサミ研ぎの結果と言える。

 

 

鋏を研ぎたいと動画やブログなど見ている人も居るかと思うが研ぎに関心ある人は、物事にこだわる人が多いかもしれない、その様な人が発信するハサミの研ぎ方や知識は主観が入りその人しか出来ない技術である可能性も高い、又物の理解の仕方が独特の人が多い、よって参考程度に留めておく方が良い、おまけにプライドも高く人の意見を低く見る事も有る、再現性に乏しくたまたまうまくいった成功体験にしがみつき披歴する傾向もある、真似をしようとは思わない事が大切、理路整然と知識が語られないなら真似をしてはいけない。(コメントを受けないのも其の辺りに)首をかしげるハサミ研ぎ動画も有る

スキ鋏の於いては棒刃と櫛刃が擦れ合う感覚がはっきり分かる開閉感のあるハサミが良く切れ又長切れするハサミ、刈り込みハサミの開閉感の様な滑らかな擦れ合わせのスキ鋏は良くない、鋏を閉じるとカッカッと抵抗がある開閉感が良いスキ鋏の証し。

鋏が欠けていると勘違いされる人も居るが乾いたテッシュ4枚重ねが切れれば問題ない切れ味、6枚を切る事が出来れば最高。

 

 

切れない原因                 

研磨初期 (1切り目~)     使用中期                

刃元で切れない(押切の癖)       使用により欠けが出来た       

毛を噛む、挟む(研ぎの未熟)      ネジの性能が良くない        

刈り毛の飛散(研ぎの未熟)       良くない地金(鋼)         

造りが良くない             良くない研ぎ方

砂や砂鉄などを切り欠けた        砂や砂鉄などを切り欠けた

 ↳(磁力を帯びている)           ↳(磁力を帯びている)

毛が逃げる(研ぎの未熟)        毛が逃げる(研ぎの未熟や地金)

刃同士が噛んだ(研ぎの未熟)      硬いものに刃が当たり欠けた

硬いものに刃が当たり欠けた       錆びの発生

ネジの欠陥               刃元で切れない(押切の癖)

毛玉の中の砂を切った

 

※研ぎの失敗は1切り目に現れる事が多い

  一部はバリカンにも当てはまる