ドラッカーの「マネジメント」を読んだマネージャーが野球部を甲子園に連れて行く。


そんなちょっとありえないお話が、今日紹介する本。


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/岩崎 夏海
¥1,680
Amazon.co.jp


ずっと気になっていたが、表紙がアキバ系だったので敬遠していた。


読んだ人の感想を見ると、結構ほめていたので読んでみることに・・・



ストーリーは突然、野球部のマネージャーになった主人公の「みなみ」が


ドラッカーのマネジメントを読んで、野球部を甲子園に連れて行くために奮闘するという内容。


表紙は軽いけど、中身はドラッカーのマネジメントを踏襲したものとなっている。


★学び★

・マネージャーとしてモチベーションのあげ方

・進化について


この本で一貫して書かれていることは、野球部員のモチベーションのあげ方。


練習に力を入れない部員をどのように動機付けするかがポイントとなっている。


ドラッカーの「マネジメント」では下記のようにいっている。


働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。

そのためには

①生産的な仕事

②フィードバック情報

③継続学習が不可欠


世の中のマネージャーで仕事のフィードバックをしている人はどれだけいるだろうか。

たった少しのねぎらいで部下を動機付けることができる。

これをやらない手はない。

しかし、うわべだけの言葉になってはならない。


また、ドラッカーは責任を持たせるためには下記の必要があるともいっている。


自らや作業者集団の設計に責任を持たせることが成功するのは、

彼らが唯一の専門家である分野において、彼らの知識と経験が生かされるからである。


仕事だけではなく、誰でも得意なことについて話をするとき、生き生きすることからうなづける。



>進化について


ドラッカーはイノベーションについて下記のように述べている


イノベーションを行う組織は、昨日を守るために時間と資源を使わない。

昨日を捨ててこそ、資源、特に人材という貴重な資源を新しいもののために解放できる。


過去の成功体験に固執していたら、イノベーションは起こせない。


また、下記のようにも述べている


人は優れているほど多くの間違いをおかす。

優れているほど新しいことを試みる。


英語で言うと

No venture , No gain!!

冒険なくして、得るものはない!



ストーリーには戸惑う点も多かったけど、要所要所でとてもいことが書いてある。

ドラッカーの入門書としてお勧め。