ラリーニッポンが関係したイベント

「ラリー・トーキョー・ヨコハマin Y156」が開催された。

5月30日、31日

横浜をスタートして川奈まで行き、二日目はまた横浜に戻る。

今回はちっち(8歳の息子)をコ・ドライバーとして起用することにした。

ちっちは赤ちゃんの頃から僕のクラシックカーラリーを応援していて

クラシックスポーツカーが大大大好きで、とっても詳しい。

でも今年の4月に入ってわかったのだけれど、30日はちっちの運動会と重なってしまった。

だから初日はちっちは出られなくなった。

そこでふと思い出した人が友人の写真家の尾形和美氏。

ずいぶん前からよく雑誌の取材などで撮ってくれたり、僕のラリーの様子も撮ってくれたりした写真家。

彼の写真は大好きだし、特にクルマの写真はしびれるほどいい感じで撮る。

でも今回は写真を撮ってもらうために彼を思い出したのではない。

尾形さんはスポーツも文化的なこともなんでも興味を持ってなんでもやる人。
しかも深く追求する人。

つまり僕に似ているのだ。歳も僕より一つ下なだけ。話しが合うのだ。

いつもファインダーを通してラリーの様子を見ているから雰囲気も知れているだろうし、クルマ好きだし、ということでお願いしたらすぐにOK !

初日だけコ・ドライバーをしてもらうことになった。

僕はいつも上位を狙っている。はっきり言えばいつも優勝を狙っている。

だからマップを読んでナビゲートしてくれるだけの人ではダメだったのだ。しっかり競技に臨める人。

尾形さんは趣味も僕とそうとう趣味もかぶって、クレー射撃も共通の趣味。

だからモノを狙う目やタイミングなどのセンスもあるにちがいない。

喜んで引き受けてくれた。

でも初めてなので競技の臨み方を練習したいと、我が家に来た。


競技というのはPC 競技といって、決められた設定にいかに正確に走れるか、を競うもの。

しかもそれが4~5連続でスタートゴールがある。つまりスタートしてから迎えるゴールラインは同時に次の計測のスタートラインもかねているから大変なのだ。5本の線を踏み終えるまで気が抜けない。

しかも、100分の1の単位まで計測される。0.3秒も差がでると一気に順位は10位ぐらい落ちてしまう。そんなストイックな競技なのだ。

だからこそチャレンジのしがいがあって面白い。

それぞれタイマーを用意して臨む。タイマーのピッピッピッというカウントダウンの音に合わせて0調度に前輪でラインを踏むように運転するのだ。

そしてそのタイマーのカウントのスイッチを入れるのがコ・ドライバーの役目。

ラインを踏む瞬間に毎回正確にスイッチを押すのが仕事となる。

ウチで練習といっても実際に計って確認することはせず、道路のいろいろな線をラインに見立てて、そこにきたらスイッチを押すんだよ、というくらい。

でもそれをやっておくのとやておかないのとでは初めての人にとっては大違い。

まして僕はいつも入賞を真剣に狙っている、というのは知られているから
頼まれたコ・ドライバーはそうとうなプレッシャーとなる。だから予備知識を持たないとならないのだ。




でもそこは尾形さん。説明をしてちょこっと試しただけで感覚はつかんでくれた。



初日の30日、早朝に我が家を出て、横浜県庁に集合。




久々のラリーでわくわく!

8時30分に1号車がスタート。年式の古い順にスタートする。

僕のクルマは1954年のAC ACE という英国車

だから前のほうのはずなのだけど、今回も85歳の母が1970年のベンツ280SL のドライバーとして参加するのでそれと同じ位置での並びにしてもらった。

ゼッケンは僕のが49番で母のが50番

いつもラリー参加者の最年長が僕の母。スゴいパワフルオバアサン!





母のコ・ドライバーはいつものように僕の姉。




今回は唯一の女性ドライバーチームだった。


天気にも恵まれてとてもいい気分でスタート!

ある後輩が、イベントの直前でクルマの修理が必要になってしょぼくれていたから、僕のMG-TDを貸すことにした。

MGも後輩もイキイキ走っていてよかった!


MG-TD (1953年)

尾形さんのナビぶりはまったく不安が無く的確で安心して運転できた。


尾形さんが隣だと写真もスゴい!




久しぶりに会ったので道中は話しが盛り上がって、ケラケラ笑いが耐えないドライブだった。

で、PCのポイントに来た。

尾形さんの表情に緊張感が走る。





競技スタート!

尾形さんはしっかり仕事をしてくれて何も問題は無かった。

でも僕は久しぶりだったのがよくなかったのかちょっとアクセルワークが鈍かった。(ゼロコンマ何秒かの話し)

でもまあ、そこそこな調子、だった。


川奈に到着してから2回目のPC 競技。こっちの方が正確に走れたと思う。



尾形さんはとても楽しんでくれたようで嬉しかった。



たまたま僕の3台が並んで停められた


彼は二日目からは写真班として撮りまくることに。


初日、お疲れ様でした!



夕食のときに途中経過の発表があったのだけど、

残念ながら8位以内の入賞のリストに僕の名前は呼ばれなかった。

残念! 今回は難しいかあ・・・。


さてこの夕食のときには運動会を終えたちっちがすでに到着していた。ホテルで僕と過ごすことに思いっきり興奮していた。

明日はちっちが隣に座って走る。

ちっち、コ・ドライバー デビューなのだ!

ちっち、挽回できる?


                    つづく

TOGI