お正月の報告

そういえばお正月の様子を伝えていなかったな。

我が東儀家、周りからはそうとう厳格なお正月の習慣があるのでは？

と思われていることが多い。

そのあたりは、・・・ひ・み・つ。

なんてね、　

みんなが思っているような厳格なことなどはなにもない。

（厳格なことはいくらでもする用意もあるけれど、最近はもう超越しているといったらいいのか、とても力が抜けて楽に過ごしている）

ただ家族そろって食事をし、みんなで地元の氏神様の神社に初詣に行く。

食事と言ったって、きちんとしたおせちでもない。テキトーなおせち！

初詣だってお昼近くに行く。

和服をきるわけでもない。

ホントにけっこうテキトーな感じ。

でも、そんな中でも決まりきった習慣は守る。たとえばおとその飲みかたとかはしっかり守る。

ちゃんと三が日用のそれぞれの杯の用意があって、小さい杯から使う。

そしてもちろん最年少から順に「おめでとうございます」と言って飲む。

こういうところは習慣として守っている。

お飾りだって一夜飾りになってはいけないから、とか考える。

初詣に行けば必ず三柱の神様のお札を買って帰り、僕が毎年納め替える。

息子の前でそう言うことを普通に会話でしておくとそれが当たり前の日本の習慣として備わるしね。

さて食事のことに戻るけど、

我が東儀家は今や関東の人間だけれど大昔は京都にいたりしたこともあるから

お雑煮は元旦はおすまし、二日目は白味噌、という具合。

そういえば２０年ほど前まで、つまり僕がまだ皇居に勤めていたころは

お正月はいつも儀式で皇居でお勤めをしていた。

大晦日は夜、元旦、二日目、三日目は朝早く、と毎日神殿でそれぞれの儀式があるのだ。

明け方、日の出と同時に儀式があるから暗いうちから参集していた。

そして儀式が終わると控え室でお雑煮が出て来る。

このお雑煮はお澄ましで鴨の出汁。とても美味しかったし、

そんな儀式の仕事で年を始める清々しさはとても気持ちのよいものだった。

とてもいい経験をさせてもらったものだ。

いまでは紅白歌合戦だって観ていられるし（ほとんど観ないけど）

ゆっくり好きなときに起きることだってできる。

で、三が日は毎日実家に集まってみんなで一緒にいる。

初詣のあとはちっち（息子）を連れておもちゃ屋に行く。

カルタもする。百人一首だったり、水木しげるのゲゲゲの鬼太郎カルタだったり。

今年は実家でちっちがお茶を点てたりもした。

あ、そうそう

我が東儀家ではお正月のときだけ飾る大事な掛け軸がある。

聖徳太子像の掛け軸

聖徳太子と四天王が配されているとても古い掛け軸。

なにしろ東儀家の先祖は「秦河勝」（聖徳太子の参謀）だから

聖徳太子にはとても縁が深いのだ。

そしてこの掛け軸は先祖代々家宝として持ち伝えている。

それはそうと、今回の暮れと年明けはレコーディング三昧でもあった。

急遽、春先にアルバムを出すことになったため、なんとか間に合わせるには今この時期に集中しなければならない。

期日がギリギリ！　　

だから寸暇を惜しんで自宅スタジオにこもる。徹夜が続く。

去年のクリスマスの前頃から毎日深夜まで作業！

風邪をこじらせてしまった状態での作業が続くから風邪も直りやしない！

その合間に地方の公演が入っていたりもするからまあ大変！！！

暮れも正月も無い感覚。

それでも合間を縫ってお飾りを付けたり、といろいろ並行してやる。