「節分」の前日のこと

レストアしていた1965年MUSTANG シェルビー仕様が完成したので引き取りにいった。

マスタング上

ちっち(7歳の息子)も大好きなクルマだから大喜び!

千葉県にある修理工場から高速に乗って帰る。

とてもいい感じ!アメリカ車のちょっと危ない、ワルな感じも残しつつ、

レーシングっぽい空気を感じさせる仕様

とてもかっこいい!!

マスタング後ろ

ちっちと一緒にワクワク!!!

で、高速を降りてバイパスを走っていると、ふと思い出される景色!

そう、7~8年前に死にそうな大事故に遭ったところに近づいている。

そう、同じ道を走っている。

しかも、マスタングで。

そう、その事故も同じ型のマスタングだった(67年製)。

赤マスタング
当時の僕のマスタング

赤マスタング東儀
当時の僕(7~8年前)


エンジンの調子が悪くなって路肩に停めて救援を待っていたら

居眠りのトラックが時速100km ほどのスピードでブレーキもかけず突っ込んで来たのだ。

首の骨が折れる寸前の衝撃!(普通だったら折れていた)

直前に気になって後ろを見ていたから衝突の瞬間に思いっきり身構えることができたから死なずに済んだ。(首の後遺症は今でもひどいけど)

自力で脱出できず、救急隊員が窓を壊して金属の板を差し込んで引きずり出された。

道路脇の植え込みがクッションになっていたこと、左ハンドルだから左側にいたこと、当時のアメ車のボディの鉄板が強力だったこと、僕ひとりだったこと、

がかろうじて幸いしていた。

現代のやわなボディのクルマだったら紙くずを丸めたようにクシャクシャになり、右側に座っていたら身体はクルマごとスクラップされていたも同然の衝撃。

しびれてはいたけれど「指先はなんとか動くし、息もできている」「だから、コンサートはできる!」と、瞬間に翌日のコンサートのことを考えていた。

(病院での絶対安静の入院を断って、翌日はコルセットをはめて無理矢理演奏した。そのために後遺症がひどくなったのかもしれないけど、満足している)

事故マスタング

・ ・・・と、そんな大惨事の一部始終の記憶が蘇った。


  ・・・・・・・・・・・・


「あ、このあたりだ。パパが死にそうになったところは」と、ちっちに言うと

ちっちは後ろを振り返ってから大声で

「あ、後ろからトラックが来ている!

しかもいま運転しているのはパパ! しかも同じマスタング!

たいへんだー!そのときとおんなじだー!」と。


ミラーを見ると確かに同じ大きさのトラックが後ろからついて来ている。

「本当だ、同じだ。すごい偶然だ!」と僕。

同時にもっとすごい偶然を知った。

「待てよちっち、今日は節分の前日! 2月2日!

日にちも同じだよ、凄い!たいへんだー!」

同じ修理工場から家に向かう同じ場所、同じ運転者、同じクルマ、同じ日、後ろにトラックが。

何もかもが同じシチュエーション!

すごい偶然があるものだ。

・・・・・・・・

でも、今回は無事。なにごともなかったよ。


ちょっとゾクゾクした。


違ったのは、そこにちっちが一緒にいたこと。


きっとそれが良かったんだ!




マスタング正面


マスタング後ろ2

アメ車だけれどコンパクトでヨーロッパっぽい形。中学生のときに憧れた。

味のあるクルマだよ!

マスタング正面東儀

TOGI