毎年５月５日に薬師寺で
『玄奘三蔵会大祭』が催される。
伎楽という、雅楽と同じくらい古いシルクロードの芸能で
三蔵法師の天竺の旅の物語が表現される。
ただ、伎楽は雅楽と違ってずいぶん前に失われてしまった芸能だから
昔のままのものは表現できない。
いろいろな人が伎楽の復興を頑張っている。
僕もそのひとり。
伎楽の時代に最も近い芸能、雅楽を表現する立場で伎楽を考えるのは
いろいろ役立つはず。特に音楽の構築には。
でも、僕の伎楽についてはここでは置いておいて・・・。
薬師寺のこの伎楽も実に興味深い。
三蔵法師の旅、というストーリーは薬師寺ならではのかたち。
天理大学の雅楽部が担当する。
その面や装束はとてもしっかり再現されている。
面や装束はほとんど当時のものそのままが再現されている。
このようなヴィジュアルのものは正倉院にそのほとんどのものが
残されているからその復刻が可能なのだ。
面にしても面だけではなくそのキャラクター設定もしっかり伝えられている。
そして装束などは専門家の吉岡幸雄先生が当時とまったく同じ手法で自然のもので糸を染め、機織りで再現している。
これを見るだけでも価値がある。
残念だけど音楽や演技の振り、演出は何も資料が残っていないので
イマジネーションで作るしかない。
この薬師寺の伎楽は、演技も演奏も天理大学の雅楽部が担当していて、
その曲は雅楽師の芝祐靖先生が担当したもの。
雅楽の楽器を充分把握している人によるものだから雰囲気はとてもしっくりくる。
伎楽は雅楽の楽器を使うのだけど、雅楽ほど荘厳なものではなく、
もっと庶民性の強いにぎやかな感じだった、という感覚が気持ちよくイメージできていると思う。
僕も伎楽曲をたくさん作っているのでいずれまた融合できるかもしれないし、僕なりの伎楽をまたいつか発表することにする。
そしてこの伎楽の総合指揮をしているのが天理大学雅楽部の顧問の佐藤浩司先生。
彼も雅楽、伎楽にとっても大きな情熱を注いでいるひとり。
そして僕の雅楽の古典の公演にはよく演奏家の手配までしてくれるし
僕の音楽も楽しんでくれている。
さてさて、この『玄奘三蔵会大祭』
なんと今回は僕が三蔵法師の役をやるのだ。
何年も前から声がかかってはいたのだけれどなかなかスケジュールが合わなかったのだけど、やっと合った！
でもリハーサルする時間はあまり無い。
１～２回のリハーサルでなんとかしなければならない。
でもとってもわくわくするから。
集中力でなんとかなる！！！
先日の天理でのリハーサル
三蔵法師の演技は僕本人にまかされている。
だからその場の状況を汲み取って演技を考える。
それがおもしろい！
この『玄奘三蔵会大祭』はセリフを言うわけではなく、
すべて身振り手振りで表現して行かなければならない。
でもそれがまたおもしろいし、
伎楽というのは本来そういうものだから。
だから子どもから老人まで楽しみながら、仏の教えの尊さを知ってしまう、
というもののための芸能だったと言われる。
だから聖徳太子がとても奨励していた、と伝えられている。
本当はもっともっといろいろな場面があってもっとたくさんの登場人物がいて壮大なものなのだけど、
この薬師寺の伎楽は、薬師寺独特のものだけれど、
伎楽がなんなのか、が充分伝わる大きなきっかけになっていると思う。
そして筋書きが声明によって語られるからさらにわかりやすい。
でもコンサートではないから僕が出るといっても
僕は役をやるだけ。
それがけっこういいんだな！！！
わかりやすいしおもしろいよ！
でも、三蔵法師、演奏しちゃったりして・・・・。
おっといけない！ついつい煩悩が！！
獅子をねぎらう
前日の今日、薬師寺でリハーサルをしたのだけど、
最後のリハーサルは本番と同じように全員衣装をと面を付けて行ったので
たまたま観覧に来ていた観光客はラッキーだったと思う。
公開ゲネプロだったからね。
本番１回ではもったいないなあ。
『玄奘三蔵会大祭』が催される。
伎楽という、雅楽と同じくらい古いシルクロードの芸能で
三蔵法師の天竺の旅の物語が表現される。
ただ、伎楽は雅楽と違ってずいぶん前に失われてしまった芸能だから
昔のままのものは表現できない。
いろいろな人が伎楽の復興を頑張っている。
僕もそのひとり。
伎楽の時代に最も近い芸能、雅楽を表現する立場で伎楽を考えるのは
いろいろ役立つはず。特に音楽の構築には。
でも、僕の伎楽についてはここでは置いておいて・・・。
薬師寺のこの伎楽も実に興味深い。
三蔵法師の旅、というストーリーは薬師寺ならではのかたち。
天理大学の雅楽部が担当する。
その面や装束はとてもしっかり再現されている。
面や装束はほとんど当時のものそのままが再現されている。
このようなヴィジュアルのものは正倉院にそのほとんどのものが
残されているからその復刻が可能なのだ。
面にしても面だけではなくそのキャラクター設定もしっかり伝えられている。
そして装束などは専門家の吉岡幸雄先生が当時とまったく同じ手法で自然のもので糸を染め、機織りで再現している。
これを見るだけでも価値がある。
残念だけど音楽や演技の振り、演出は何も資料が残っていないので
イマジネーションで作るしかない。
この薬師寺の伎楽は、演技も演奏も天理大学の雅楽部が担当していて、
その曲は雅楽師の芝祐靖先生が担当したもの。
雅楽の楽器を充分把握している人によるものだから雰囲気はとてもしっくりくる。
伎楽は雅楽の楽器を使うのだけど、雅楽ほど荘厳なものではなく、
もっと庶民性の強いにぎやかな感じだった、という感覚が気持ちよくイメージできていると思う。
僕も伎楽曲をたくさん作っているのでいずれまた融合できるかもしれないし、僕なりの伎楽をまたいつか発表することにする。
そしてこの伎楽の総合指揮をしているのが天理大学雅楽部の顧問の佐藤浩司先生。
彼も雅楽、伎楽にとっても大きな情熱を注いでいるひとり。
そして僕の雅楽の古典の公演にはよく演奏家の手配までしてくれるし
僕の音楽も楽しんでくれている。
さてさて、この『玄奘三蔵会大祭』
なんと今回は僕が三蔵法師の役をやるのだ。
何年も前から声がかかってはいたのだけれどなかなかスケジュールが合わなかったのだけど、やっと合った！
でもリハーサルする時間はあまり無い。
１～２回のリハーサルでなんとかしなければならない。
でもとってもわくわくするから。
集中力でなんとかなる！！！
先日の天理でのリハーサル
三蔵法師の演技は僕本人にまかされている。
だからその場の状況を汲み取って演技を考える。
それがおもしろい！
この『玄奘三蔵会大祭』はセリフを言うわけではなく、
すべて身振り手振りで表現して行かなければならない。
でもそれがまたおもしろいし、
伎楽というのは本来そういうものだから。
だから子どもから老人まで楽しみながら、仏の教えの尊さを知ってしまう、
というもののための芸能だったと言われる。
だから聖徳太子がとても奨励していた、と伝えられている。
本当はもっともっといろいろな場面があってもっとたくさんの登場人物がいて壮大なものなのだけど、
この薬師寺の伎楽は、薬師寺独特のものだけれど、
伎楽がなんなのか、が充分伝わる大きなきっかけになっていると思う。
そして筋書きが声明によって語られるからさらにわかりやすい。
でもコンサートではないから僕が出るといっても
僕は役をやるだけ。
それがけっこういいんだな！！！
わかりやすいしおもしろいよ！
でも、三蔵法師、演奏しちゃったりして・・・・。
おっといけない！ついつい煩悩が！！
獅子をねぎらう
前日の今日、薬師寺でリハーサルをしたのだけど、
最後のリハーサルは本番と同じように全員衣装をと面を付けて行ったので
たまたま観覧に来ていた観光客はラッキーだったと思う。
公開ゲネプロだったからね。
本番１回ではもったいないなあ。