以前から紹介しているように

ちっち(6歳の息子)は大の宇宙好き。

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ちっちのロケット開発図

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ちっちオリジナル太陽系

東儀秀樹オフィシャルブログ「SMILE」Powered by Ameba-太陽系の絵
太陽系の絵

それにとても詳しい。

そのおかげNHK の「コズミックフロント」に親子で出演することになった。

明日(3月28日)22時から(BS プレミアム)




実は、ちっちが詳しいのは宇宙だけではない。

恐竜も動物も虫も植物も、

クルマも音楽も電車も、相当詳しい。

虫や植物の生態や特徴、

クルマのことならクラッチやギヤはもちろん、

ラジエターやキャブレターのこと、

エンジンの中ではプラグの火花で爆発を繰り返して動力となっている、

ということまで熟知している。


そして、宇宙のことは僕より詳しい。

いつの間にか詳しくなっている。

木星以遠の惑星はガス惑星で陸地がないこと、

日本のH2ロケットの失敗が、エンジンの中の液体酸素と液体水素が混ざるタイミングが合わなかったためであること、

ブラックホールが白鳥座の首のあたりに位置していて、

すべてを飲み込んでいるけど、それは同時に新たな銀河の誕生を促していること、

超新星爆発は星が寿命を迎えた現象であること、

ペテルギウスはすでに寿命が近いこと、

などなど・・・・・、あげたらキリがない。

実はこれら、僕はほとんどちっちから教わった。

ちなみにアポロは11号と13号が好き。僕も同じ。(この意味は解る人には解るあたりまえなところ)

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サターンとアポロの模型


動植物や科学のこと、これらの知識は図鑑や百科事典、

それからテレビのドキュメントからひとりで得た知識なのだ。

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ちっちはその手のドキュメント番組が大好き。

NHK の『コズミックフロント』や『ダーウィンが来た』などが大好き。

特に大人向けにしっかり解説されたものを好む。

だから子ども向けに変にキャラクターがでてきて面白おかしく展開していくような番組は好まない。

(まして、戦隊ものなどは見向きもしない。)



図鑑にしてもTV 番組にしても子ども向けのキャラクターがいると

「うーん、なんでこんな・・・普通に説明だけしてくれればいいのに・・」と、くさす。

いいぞ! そのとおり!

だから特に『コズミックフロント』は大大だ~い好き!



いつも録画をして、何度も何度も観る。

途中、なんども巻き戻して説明や画像を確認して納得がいくまで観る。

それがちっちの観かた。

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録り貯めたDVDには自分で表紙を


『コズミックフロント』などは、解説はとても難しい。

でもそれだから子どもには理解が出来ないかと考えるのは大人の勝手な先入観に過ぎない。

子どもはとっても大きな、幅広い観察力と理解力を持っている。

吸収力なんかは大人には真似のできない力を持っている。

勉強を経たからこその理解力ではなく、また違う反応力が子どもなりにあるのだ。

だから、

だから以前から僕がよく提唱しているように、

子ども相手ならばこそ、大人っぽく接したり、

本物志向を守ったほうがいい。

一番多感で繊細なときにこそ本物に触れさせてあげたい。


言葉なんか顕著だ。

赤ちゃんを相手に、赤ちゃん言葉で接する人が多いけど、

あれはもったいないと思う。

赤ちゃんは大人の言葉を発しようとしているけれど

発音能力がまだ出来ていないから、しかたなく

赤ちゃん言葉になってしまうだけで、

赤ちゃんはああいうしゃべり方を選んでいるわけでも好きでやっているわけではない。

一生懸命大人たちのしゃべりを取り入れて一生懸命真似をして

しゃべろうとしているだけなのだ。

だからそんなときこそ、

大人と同じにきちんとした発音、文法ではなしてあげた方がいい。

赤ちゃんはそれをお勉強と捉えているわけではないのだし、苦ではない。

自然と取り入れるものが自然と発信するものになっていく。


で、ちっちだけど、もちろん大人向けのもだけで育っているわけではない。

アンパンマンも好きだったし

ジブリのアニメは大好き。

(ちなみに、ドラえもんはあまり好かない。これにはパパも大賛成!

わかってるなあ。ちっち! いいぞ!

だってなんでも安易にポケットからちょうどいいものを出したり、

どこでもドアで簡単に行けてしまうのは夢がありそうで、逆に夢が無い。

そこにたどり着く葛藤や動機に夢や工夫が必要なのに・・。

だから僕はハリーポッターも大嫌い。)


それからちっちはもちろん真面目一本やりではない。

いつも大ふざけをしてバカ笑いをしている。たわいもないことで大はしゃぎもする!

何しろ幅広く楽しんでいるのだ。


それからちっちは何もお稽古ごとをしていない。

だから絵も音楽も自由のまま!

決まったイメージを押し付けられないから絵も自由。

(例えば、人の顔は肌色で塗りなさいなんていう決まりはないからね!)

ちなみにこれはちっちが描いた笙のイメージ。

東儀秀樹オフィシャルブログ「SMILE」Powered by Ameba-笙のイメージ

これは「パパの音楽」

東儀秀樹オフィシャルブログ「SMILE」Powered by Ameba-音楽の絵

目に見えないイメージを絵にするのも教わらないからこそ!




さて、このブログでも以前からちっちと僕の宇宙好きを書いてきたし、

あちこちで話もしていたから、そんなことで、

NHKから世界で一番の「コズミックフロント」ファン親子、と認定されたらしい。(笑)

で、ちっちに取材がきたのだ。


この取材、結構こだわりを求めるディレクターがやってきて、

ちっちと僕にインタビューをした。

ちっちへのインタビューは、もはや子ども向けのものではなかった。

(すでにちっちのことを理解していたようだ)

とても難解な、ときとして哲学的な質問をする。

大人でも応えにくい漠然とした質問も。

で、出来る範囲でちっちは応えると、

さらにそれについて「なぜそう思うか、」を繰り返して、

応えを絞っていく。

僕は手助けしてやりたくなるほどだったけど、

ここはちっちを試してみたいとも思った。

だから酷にも感じたけれど隣でじっと黙ってがまんをして様子をみていた。

すると、ちっちは一生懸命考えて応えようとする。

普通だったら幼稚園児にそんなに細かく難しいことで攻めていったら

嫌になって投げ出しちゃうだろうに、

ちっちは真剣な顔つきで出ない応えを探して頑張っていた。


おそらくその瞬間、頭の神経はものすごく活性しまくっていたことだろう。

きっとそういう刺激はとってもいいのかもしれない。

こどもだから、と適当なところでやめない。

これはそのときは答えがでなくても想像力や創造力など、とっても大きな脳への刺激になっていたような気がする。


さて、たくさんのインタビューと撮影を終えたけど

それがどんなふうに使われるかはわからない。

ウチの中のちっちが作った宇宙モノの創作物もたくさん撮影していった。

そういえばちっちは昔からコズミックフロントなどを観ると

その直後にはなにかしらその関連のものをこしらえていた。

「はやぶさ」はもちろん、部屋には自作の太陽系モビールまで吊り下げて。

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ちっちの「はやぶさ」

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ちっちが作った太陽系モビール


この太陽系にもちっちのこだわりがある。

地球にはちゃんと月がついているし、

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火星にも火星の月であるフォボスとダイモスがついている。

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フォボス、ダイモス付きの火星、奥は木星


土星の輪っかには細かく点々を描き、それは「たくさんの細かい誇りや氷の塊が集まっている」のを表現している。

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金星。後ろは小惑星群

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遠くの方にはブラックホールまである。

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海王星や天王星にもしっかり輪がつけられているのだ。

ステキ!

ちっちは宇宙飛行士になるのが夢だという。

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でもそれは最後にしたい、とも言う。

その理由を聞くと、

「だってちっちはクルマの開発もしたいし、恐竜のことも研究したいし、音楽もやりたいし、科学者にもなりたいから、それを全部やってから宇宙飛行士になる。だって宇宙飛行士は死ぬ可能性が大きいからね、最後にしないと他のことができないまま死にたくないから。」

と応えた。

いいぞ! そのとおり!

いいぞ!ちっち!

なんでも出来るぞ!!!

明日(3月28日)22時から

NHK BS 『コズミックフロント』

[「2周年スペシャル 新たな驚異の扉を開け!」

に出演します。(出演は一部分です)

観てね!



TOGI