さあまたまた、ちっち(6歳の息子)と楽しむ

古いものシリーズ

今回は

「サンダーバード」!!!

これも僕がバンコクに住んでいた幼稚園のころ

よく観ていた。(50年近く前)

これはリバイバルも何回かされている人形劇

でもやはりなんといっても

この1960年代の特撮技術と

演出センスはすばらしい。



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これも内容はむやみに悪者と戦うものでないのがいい。

国際救助隊という設定で、

民間で起きる災難からの救助や

テロリストによって仕組まれた危機を解決する。

テロリストが出て来てもそれををやっつけるというより、

その悪事から人々を守る、という設定。


だから「救助」という極めて健全な方向の正義感なのだ。

で、その緊迫感の演出などもとても優れていて、引き込まれる。

そしてその特撮技法が素晴らしい。

ロケットの噴射の炎の様子とか

大きなメカが滑走路をゆっくり動く時の

微妙な縦揺れとか、

滑走路のアスファルトや白線の汚れ具合とか。

そして人形の表情が場面によっていろいろに感じられる。

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さらに大人になって観て気づいたのだけど、

この頃の欧米のテレビ作りはもの凄すぎる

かなわない

子供用のSFモノなのに、

その背景に映るもののこだわりがスゴいのだ。

トレーシー家の基地の外観やインテリアなど70年代初頭の

当時の「先を行く」大人のデザインセンスが配されている。

インテリアのセンスなんか大人のおしゃれの最先端。

棚に何気なく置かれた飾り壷が有田焼のようなものであったり、

壁に浮世絵のモチーフが飾られたり、

水墨画があったり、

バリかタイの民族舞踊の彫像などが

何気なく置かれている。

(当時は東洋的な美術に目を向けるのは最先端なセンスでもあった。)

しかもそれらに話が触れられることは一度もなく、

説明もなく。さりげないのだ。

気づく人だけがハッとするだけ。

だから本当に「いいもの」を知った知的なファミリー

という品格まで何気なく伝わってくる。

制作側の、大人までも意識して作り込んだ

遊び心と余裕を感じる。

やっぱりかなわない。

日本だったら子供向けは子供用でしかなく、

SFの室礼だったら何もかも未来的に銀色的なハイパーな感じにしてしまうだろうに。

イームズやコルビジェ、フランク・ロイド・ライト

などを彷彿とさせるインテリア背景を誰が考えよう!

恐れ入りました!


そしてさらに

ロンドン・エージェントの「ペネロープ」女史は

語らずともいかにもイギリス貴族の血筋が香る。

上品な言葉遣いで、

時々彼女のリビングも映るけど

とてもゴージャスでプリティーな居間で

やはりミルクティーを飲んでいる。

(イギリス貴族はやはりミルクティー!)

そのポットが実は無線機だったりするのも

微笑んでしまうところ。

パーカーなる紳士な運転手と共に乗る自動車は

やはりロールスロイス。

しかもピンクの。

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これが武装車で、この車で

あくまでも上品に静かな口調でダイナミックにテロリストをやっつけるのも

爽快!


このサンダーバードに時々「フッド」

というテロリストが出てきて、やられるのだけれど

それも殺されることがなく、

いつもやられては悔しがるという程度なのも健全。


それにしても1号から5号までの代表的な救助メカは

カッコイイ

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僕はとにかく2号が好き

ちっちも2号が大好き。

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だいたいみんな2号を好きになるんだ。

でも昔のフィギュアとか探すのだけど

なかなかない。

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パパが一生懸命探したフィギュアたち。

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子供のころたくさん持っていたのに、

基地のジオラマまで持っていたのに

とっておけばよかった。


「サンダーバード」に前後して同様な人形特撮に

「スティングレイ」や「キャプテン・スカーレット」

などいろいろあるけれど

背景や健全さ、こだわり感すべてにおいて

後にも先にも

この「サンダーバード」が

トップだろう


とにかく、この「サンダーバード」

大人になって改めて観て

大感激

恐れ入りました!

大人でなければわからないセンスが普通にちりばめられているのだもの。

驚きだよ!!!

ちっちが普通にそれを楽しんでいるということは、

何かしらそんな空気も刷り込まれているんだろうなあ。

幅広いセンスの育みにもなりそうだよ。


TOGI